わたらせ渓谷鐡道は群馬県にある地域鉄道である。人口減少と過疎化が地方で進む中、多くの地域鉄道は赤字である(※1)。わたらせ渓谷鐡道も赤字で地方自治体の支援を受けて運営している。地元住民の足となることが地域鉄道の第一の存在意義だが、人口減少のなか、日常生活利用者のみで鉄道運営を存続するのは困難だ。
わたらせ渓谷鐡道では、観光客の誘客を狙う。実践するのは、「無いものねだりより、あるもの探し」と「地域資源の活用」というリソースを最大限活かす経営戦略(リソース・ベースド・ビュー戦略(※2))だ。
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