虫歯の治療で長いこと歯科医に通院している人は少なくありません。
それほどまでにひどい虫歯ではないのに、なぜいつまでも治らないのだろうと思ってしまうのです。
そこで最新の虫歯治療を紹介しましょう。
無痛治療と言われることもありますが、麻酔の時の痛みを抑える無痛治療とは違います。
痛みが出ないように治療をする技術です。
まず、基本的なことですが歯の表面はエナメル質でおおわれています。
このエナメル質はとても固いのですが、唾液で溶かされていることを知っていますか。
溶けた部分は時間が経つと再生します。
そのバランスが崩れた時に虫歯になるのです。
したがって、初期の虫歯であればドリルで削る必要はありません。
つまり、痛みがない治療となります。
このことがわかってきたのはそれほど昔のことではありません。
少し前までは虫歯の部分を削ることが一般的だったのです。
痛みはなくてもドリルの音が嫌で子どもたちは泣いてしまうのです。
残念なことに初期の虫歯の治療はほとんど行われません。
それは患者が歯医者に来ないからです。
歯が痛くなってから歯医者に来ても、既に初期段階から進んでいます。
広がってしまった虫歯は簡単に治療できません。
ただ、ドリルで削る精度が格段に向上していますから、必要なところだけを削ることができます。
ひどい虫歯でない限り、歯を抜くことは必要ありません。
歯を抜くとどうしても痛みを感じてしまいます。
いずれにしても、どのような治療を行うかはどのタイミングで歯医者に行くかと言うことが影響するのです。