血液とリンパ、元々近い成分なうえに全身を巡るという共通点のある液体ではありますが、決定的な違いがあります。
それは「流れる動力」
血液は言わずもがな心臓のポンプ作用によって流れています。
心臓は基本的に自動で半永久的に動く器官ですので常に血液は流れ続けています。
しかし、リンパは違います。
その流れは筋肉の収縮によって行われています。

リンパ同様に全身に流れている血液には心臓という強力なポンプがありますがリンパにはありません。その代わりに動力となるのが筋肉。
筋肉もまた全身にあるわけですから心臓に負けない動力があると思いきや…
現代社会の人間は色々と便利になったために体を動かすことが少なくなり、筋肉の動きは小さくなりました。
結果、リンパを流すポンプとしての役割を十分に果たせないことも多いのです。