昼、スーツを脱いで私服に着替え、時計も外す。会社人ではない「坪井直樹」の時間の始まりだ。昼食はふらっと好きな場所に行き、好きなものを食べる。なるべくひとりで。すると、ひとりの気安さもあって店の人や隣り合った客が気さくに話しかけてくる。なにげないおしゃべりは生きた情報の宝庫だ。