今月19日、タレントの一ノ瀬文香(あやか)さん(34)と女優の杉森茜さん(28)が東京都新宿区の式場で結婚式を挙げた。2人は2012年10月にであって交際を開始し、昨年12月に結婚することを公表していたという。
日本で同性婚は認められていないが、日刊スポーツによれば、一ノ瀬さんは所属事務所を通じ「私たちの結婚式がその一歩になればと思っています」とコメントした。
一ノ瀬の父親、弟は参列せず「取材が入るなどの事情を考えて、来ないという決断をした。迷ってはくれた」と説明した。
杉森は両親が参列したが、互いの家族が賛成しているのか問われ「賛成はしてないと思います。心から賛成できる親は、今の時代の日本でほとんどいないと思う。うちはかなり変わっているが、それでもギリギリ」と語った。
子どもは「いつかほしい」という杉森の意思を尊重し、一ノ瀬は「もともと欲しい気持ちがなかったのですが、茜ちゃんが子どもを欲しいのは知っていますし、準備して一緒に育てていきたい」と改めて語った。
2人は今週中にも婚姻届を提出する予定。日本は同性婚を法的に認めておらず、また2人は条例のある渋谷区在住ではないため受理されない公算が大きいが、杉森は「不受理になったら、その悲しい気持ちを糧に次の動きをしたい」と、同性婚の認知度向上に意欲。一ノ瀬も「憲法24条は同性婚を保障はしていないけど禁じていない。この式が議論のきっかけになれば」と力を込めた。
2015年2月、安倍晋三首相は参院本会議で、同性婚について「現行憲法の下では、同性カップルの婚姻の成立を認めることは想定されていない」と述べました。
今年3月31日には渋谷区で同性カップルを結婚に相当する「パートナー」として認める条例が成立したが、憲法が認める婚姻とは別で法的な拘束力はない。
渋谷区で成立した条例には、区が発行する「パートナーシップ証明書」を持つ同性のカップルに対して「(法的な)夫婦と同等に扱う」よう事業者に求めることが明記されています。
そのため、これまで「家族ではない」ということで同性カップルが断られるケースも多かった、アパートの入居や病院の面会などにも証明書は効力を発揮するものとみられています。
「養子縁組」とは、親子関係のない者同士を、法律上「親子関係がある」ようにする制度のことです。
養子には実子と同じ相続権があり、当事者同士の協議により自由に「離縁」ができることなどからも、養子縁組は結婚に限りなく近い制度
しかし、一ノ瀬文香さんと杉森茜さんが結婚を発表した際、一ノ瀬さんは「養子縁組はしない」という発言をし、話題となりました。
日本においては同性同士のカップルが「家族になる」ために「養子縁組」を用いてきた
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