日経平均<.N225>
前場終値 16901.2 -186.51
寄り付き 16961.82
安値/高値 16889.08─17036.72
東証出来高(万株) 102539
東証売買代金(億円) 10031.70
前場の東京株式市場で日経平均は続落した。前日の米株安や外為市場での円高進行を受け
、主力輸出株は総じて軟調な展開。1万7000円を割れて午前の取引を終えた。原油相
場に加え、銅先物など資源価格の下落が相場の重しとなるなか、個別銘柄の物色傾向が強
まった。TOPIXは0.86%安となった。
13日の米国株式市場ではアルミ大手アルコア<AA.N>の決算を好感し、主要指数が1
%超上昇する場面があったものの、資源価格の下落が嫌われ下げに転じた。外部環境を嫌
気し、朝方の東京市場では売りが先行。トヨタ自動車<7203.T>やキヤノン<7751.T>といっ
た自動車・電機株の一角が軟調に推移したほか、ファーストリテイリング<9983.T>が2.
1%超、ソフトバンク<9984.T>が2.5%超の下落となり、指数を押し下げた。
銅先物価格も軟調に推移。セクター別では非鉄が3.8%の下落となった。「世界景
気への不透明感が強まり、買い手控えムードが広がりつつある」(中堅証券)との見方が
出る一方、好業績銘柄や材料株は物色された。
光世証券の西川雅博執行役員は「全体として方向感はない。資源価格が下げ続ける間
はどうしても不安心理が働く。商品系ファンドが損失補てんのため株売りに動き、需給を
悪化させるとも見方も広がっている」と指摘。短期筋主導の展開となるなかで「一気に弱
気なムードとなることも見込みにくく、押し目買いで支えられている部分もある」との見
方を示している。
個別銘柄では日東電工<6988.T>が昨年来高値を更新。14日付の日本経済新聞朝刊は
、同社の2015年3月期の連結営業利益が1000億円強に達する見通しと報じ、物色
された。自社株買いを発表したタチエス<7239.T>も買われた。半面、 ネオス<3627.T>は
昨年来安値を更新。15年2月期連結業績予想の下方修正の発表が嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり520銘柄に対し、値下がりが1207銘柄、変わら
ずが131銘柄だった。