もしも家族が認知症になったら

家族が認知症になった場合、何をすればいいのでしょうか。

フクロウじゅん さん

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認知症って?

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。
認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。

認知症をチェック!

1. 今日の日付が思い出せない
2. 通い慣れた道なのに迷うことがある
3. 使い慣れている道具の使い方がわからない
4. 簡単な計算に手間取ったり、間違えたりする
5. 親しい人との付き合いが減り、外出しなくなる
6. 料理や洗濯など、段取りが必要なことができない
7. 鍋を焦がしたり、ガスの火を消し忘れる
8. 知っているはずの物の名前や、言葉がうまく出てこない
9. イライラしたり、不安が強くなるなど、情緒が不安定
10. 前に買ったことを忘れ、同じ物をたびたび買ってしまう
11. 同じことを何度も尋ねたり、話したりする
12. お風呂に入るのを嫌がり、身だしなみがだらしなくなる
13. 置き忘れやしまい忘れが目立つ
14. 待ち合わせの時間や場所をよくまちがえる
15. 趣味や楽しみに対する関心がなくなる

認知症を老人病だとあきらめないでください。早期発見・早期治療で進行を遅らせることも可能です。
上記項目で当てはまる項目がありましたか?

認知症?と思ったらまず何をしたらいいの?

<まずは病院へ行きましょう>
認知症に似た病気があったり、何割かですが、早く治療すれば治る認知症もあります。
専門医のもとで、認知症かどうかの診断を受ける必要があります。
<介護保険のサービスを受けましょう>
まずは、お住まいの市区町村の窓口で要介護認定(要支援認定を含む。以下同じ。)の申請をしましょう。申請後は市区町村の職員などから訪問を受け、聞き取り調査(認定調査)が行われます。
また、市区町村からの依頼により、かかりつけのお医者さんが心身の状況について意見書(主治医意見書)を作成します。
その後、認定調査結果や主治医意見書に基づくコンピュータによる一次判定及び、一次判定結果や主治医意見書に基づく介護認定審査会による二次判定を経て、市区町村が要介護度を決定します。
介護保険では、要介護度に応じて受けられるサービスが決まっていますので、自分の要介護度が判定された後は、自分が「どんな介護サービスを受けるか」「どういった事業所を選ぶか」についてサービス計画書(ケアプラン)を作成し、それに基づきサービスの利用が始まります。

要介護認定の申請は本人はなかなか行きたがりません。
ご家族の方が一緒に窓口へ行きましょう。

要介護度判定後も症状の悪化に伴い都度「区分変更申請」を行うことが出来ます。
ケアマネージャーさんと相談して決めましょう。

ケアマネージャーの役割

一般的に「ケアマネージャー」と呼ばれますが、その正式名称は「介護支援専門員」といいます。
介護認定を受け、介護保険サービスを利用する方などからの相談に応じ、利用者の希望や心身の状態を考慮して、在宅や施設での適切なサービスが受けられるように、ケアプラン(介護サービス計画)を立てたり、関係機関との連絡調整をおこなったりするのが、ケアマネージャーです。

余談ですが、家族が認知症を患っていた時の話です。
ケアマネージャーと考え方が合わずに信頼関係を築けなかったことがあります。
「そういうものか」と当初は諦めていましたが、全てが上手くいかなくなりケアマネージャーさんの会社に相談し、結局違う人と代わってもらいました。
ケアマネージャーは交代してもらうことが出来るので、問題がある時は交代してもらうことをおススメします。

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