■　鍼灸師科のカリキュラム
　一年生では、鍼と灸の用具について学び、実際に治療する前に学ぶべき危険性と衛生面に関する知識と鍼と艾の基本的な操作を学びます。東洋医学やツボの勉強である経絡経穴についての勉強もはじまり、同時に解剖学や生理学など、現代医学を理解するための基礎を学びます。
　二年生では、徐々に臨床的な内容に入ります。鍼や灸も実際に身体に施術する実習も増え、患者さんを診断するための実習も行います。現代医学と東洋医学についても、臨床のための病気の知識を学びます。
　三年生では、臨床力を向上させるための学生同士による演習や実際の患者さんと接する実習も行われます。国家試験に向けた対策講義によって基礎固めが行われ、国家試験の直前までに１０回ほど模擬試験が実施されます。

あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律（昭和22年法律第217号。以下「法」という。）第２条第１項の規定により、はり師国家試験を次のとおり施行する。
なお、試験の実施に関する事務は、法第３条の４第１項の規定により指定試験機関として指定された公益財団法人東洋療法研修試験財団が行う。

(1)試験科目
医療概論（医学史を除く。）、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論及び東洋医学臨床論
ただし、同時にきゅう師国家試験を受けようとする者に対しては、はり理論又はきゅう理論以外の共通科目について、受験者の申請によりその一方の試験を免除する。

(2)試験方法
筆記試験により行う。ただし、視覚障害者については、申請により次の方法による受験を認める。
ア拡大文字、超拡大文字又は点字による受験
イアの方法と試験問題を録音したＤＡＩＳＹ-ＣＤの使用又は試験問題の読み上げの併用による受験
ただし、文部科学大臣の認定した学校の長又は厚生労働大臣の認定した養成施設の長がやむを得ないと認めた者に限る。
ウ照明器具、読書補助具、点字タイプライター等の使用による受験