ミスが連鎖するときはたいてい『次は頑張ろう』と思っていました。例えば１つ目のミスが『伸び上がるのがちょっと遅かったのなら、次のジャンプは早く伸び上がろう』とか。でも次は違う種類のジャンプなので、注意点は違うし、前のミスを修正する必要はないんです。この思考に慣れるように繰り返しました。これまでの練習よりも一歩進んだ練習ができたと思います。

私も１人でやろうとし過ぎていた。不安や弱さを見せて、相談した方が楽だと気づきました。

バンクーバー五輪の時に経験しているから、代表に選ばれるためにはどんなに練習しなきゃいけないか、覚悟が必要でした。でも、こんなにドン底まで落ちて、『選ばれなかったらどうしよう』なんて気弱になってる場合じゃないなと。ここからはい上がればいいじゃん、って吹っ切れたんです。

私にとって最も幸せな瞬間は、パフォーマンスが終わった後にファンの皆さんからの自然な反応を受けられる時です。私のパフォーマンスによって、アリーナに来てくださってる皆さんと一体となり同じ興奮を味わいたいといつも思っているんです。

ハードにトレーニングをしたり努力していたりする私の姿を見てもらえることによって、同じような問題を抱える人たちを励ますことが出来ると信じてるんです。意義のあることだと思います。私は障害に悩まされている人たちに対して、何も諦める必要などないのだということを知ってもらいたいのです。苦しみを抱えている人を励ますことが私のスケートへのモチベーションです。

27歳になっても頑張れるのは、競技が出来なかった1年があったからだと思います。またリンクの上に戻ってきたかった。それがモチベーションのひとつでした。

スケートは大好きで、小さい頃は練習じゃなくてもとにかく長時間リンクにいる、というのが楽しかったですね。

上がったり下がったりの激しいシーズンで、笑顔も涙もたくさんありましたが、自分に必要なことだったのだと思います。
学んだものがたくさんあったから。

まだ成長できると思い
もう少し頑張ることを決めました。
まだまだ挑戦したい、自分自身に。

人として
スケーターとして
私自身から光を放ち
まわりを明るく照らしていけるような
そんな人になりたい！

まだまだ弱いところはたくさんだけど
自分の強さも弱さも受け入れて
自分のペースで前に進んでいきます！

でもすべてが私。
強さも弱さも受け止めて
しっかり充電し
新たに自分自身のスケートに
命をふきこみます。

あきらめたらそこで終わり。