【闘将】ドゥンガのプロフェッショナルな自分を作る方法【鬼軍曹】

PROFESSIONAL勝者の条件―勝ち残る者と敗れ去る者の違いとは・ドゥンガ(著)より

ZZ92 さん

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「練習で手を抜いていては試合で良いプレーをすることはできない。練習は練習のための練習ではなく、あくまでも試合のための練習なのだ。練習でできないことが試合でできるわけがない。練習は決して嘘をつかない」

「ある大きな目標を達成すれば、それだけ喜びも大きい。そこまでには犠牲を払うこともあるが、やはり目標を達成した喜びによって報われてしまうものである。それが滅多にないチャンスに恵まれて目指せる目標なら、なおさら喜びは大きい。もしそういう機会に恵まれたなら、すべてを犠牲にしてでも挑むべきだ。人間には、そういう時がある。すべてを犠牲にして戦うことの価値を知ることだけでも、充分に価値のあることなのだ」

「自分自身に誠実であることだ。自分に何ができて、何が足りないかを厳しく見つめれば、自ずと取り組むべき課題も見えてくる。やるべきことが分かったなら、後は全力で取り組むだけだ。ここで自分を欺いては悔いが残るだけである。プロフェッショナルであれば自分の仕事に悔いを残してはいけない」

「プロフェッショナルであるからには、自分の仕事で良い成果を残すために多くの犠牲を払うこともあれば、苦しむことも多々ある。仕事で成果を残すために、かなりの時間を割く必要もある。だから、まずは自分の職業が好きでなければ、プロフェッショナルとしてはやっていけないだろう」

「プロフェッショナルとして振る舞う上では、当然辛いことや苦しいことはあるだろう。けれども、それを辛いことだと考えてはいけない。あくまでも楽しいこと、自分の喜びなのだと考えるべきである」

「勝利を収めるためには、自分ならではの絶対的なストロングポイントが必要になってくる。そのためには、自分のストロングポイントが何なのか見極めなければならない。それと同時に、相手のウィークポイントを知る必要もあるだろう。サッカーにおいては、相手のウィークポイントを突き、自分のストロングポイントを生かすことが、勝敗を決めた上で重要になってくるからだ」

「プロフェッショナルとして生きていくためには、当然やるべきことはたくさん出てくる。時には目を背けたくなるだろうし、手を抜きたくなることもあるだろう。人間とは、基本的には楽をしたがる生き物なのだ。 しかし、プロフェッショナルの仕事とは、勝つことなのだ。勝てる人間だから、お金ももらえる。やはり何ごとにも全力を尽くさないといけない。中途半端な姿勢で取り組めば、同じようなミスや負け方を繰り返すだけである。 やるべきことの一つ一つに対して自分の持っているものをすべて出し切り、それを乗り越えて向かっていく姿勢がなければ、プロフェッショナルではあり得ない」

「練習にしても、全力でぶつかっていかないと自分自身に嘘をつくことになってしまう。自分で自分を欺き自分の欠点から目をそらせば、負けた時に後悔するだけだ。負けて悔いが残るようでは、プロフェッショナルとして怠慢だったと言うしかない」

「真の勝者とは、たった一回の勝利に満足することはない。自分を謙虚に見つめ直し、勝ち続けるために努力するものなのだ。だからこそ、勝者であることを許されるのだ」

「(サッカーも)人生も同じであろう。自分の情熱のありかはなんなのか、どうなれば幸福で、目的を達成するためにどうすればいいのか。ただ、これだけだろう。人によって人生の目的は異なるものだが、人生がシンプルであることは誰にとっても同じなのだ。 目的を達成するためには努力が必要かもしれないし、苦しまなくてはいけないかもしれない。また、すべての努力が報われるというわけでもない。しかし、だからといって泣き言を言っても仕方がないのだ。何も複雑に考える必要はない。人生は死ぬまで続く。どういう選択をするかは本人の問題だ」

「サッカーに限らず、どんなことでも、戦うためには自分の内面に「勝つ」という意図を明確に持たなければならない。(略) 当然、勝つためには苦しんだり、様々な犠牲が伴うこともある。今まで以上にトレーニングに打ち込む必要があるだろうし、友人と会う時間や遊ぶ時間も当然減ってくる。しかし、それでも「勝つんだ」という姿勢を常に自分の内面に持っていなければ、勝者ではあり得ないのだ。 なぜなら勝つことと勝ち続けることは違うものだからだ。勝つということは、あくまでも一つの結果でしかない。それに対して勝ち続けることというのは、勝つ喜びを覚え、再び勝つために努力し続けるからこそ可能なことである。この二つには大きな違いがある」

「日本の選手には勝利への執念が足りない。勝利に対して貪欲でなければ、勝ち続けるために努力することは難しい。勝利の味は勝利から知るものなのだ。勝利の喜びを知っているからこそ努力できるのであり、だからこそ貪欲にもなれる。日本とブラジルのサッカーの大きく違うところだ」

「自分に誠実に向き合い、ベストを尽くしたのであれば、他人がどうこう言おうが気にすることもない。自分自身の能力については自分が判断者なのであって、他人が判断する問題ではないのだ。(略) 自分に誠実であれば何ごとにも全力でぶつかっていけるはずだ。同じ過ちを繰り返すこともなく、仕事に後悔を残すこともない。プロフェッショナルの振る舞い方とは、そういうものだろう。すべては自分に誠実に取り組むことから始まるのだ」

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