メソポタミア時代すなわち紀元前670年頃に存在したリディア王国の世界最古の鋳造貨幣である。
リディアのエレクトロン貨はバクトロス川の河床から得られた大粒の砂金、すなわち自然金に極印を打ったものであり、自然金は数%から数十%の銀を含む自然合金である。
一般的に近代貨幣制度は1252年のフィレンツェにおけるフローリン金貨をもって始まると云われており、以後ヴェネツィアで1276年に後にドゥカート(ダカット)呼ばれる金貨が鋳造され、この2つの金貨が広く貿易に利用され、今日の貨幣経済を築いた。
出典 金貨の歴史
金貨の世界的な流通は、やがて「金製の貨幣」としての貨幣価値にとどまらず、金という物質そのものと経済を連動させる金本位制に発展した。この金本位制は1816年にイギリスで世界最初に確立された。
20世紀初頭には、ドルの価値及び信用は、すべて金によって裏付けされ、ドルと金価格は完全に固定化されていた。しかし1929年の世界大恐慌をきっかけとして、徐々に金本位制から管理通貨制(金とは無関係に通貨を発行するシステム)へと移行していくことになり、金本位制が崩壊していくことになる。
2007年~2010年に起こった、サブプライムローン問題、リーマン・ドバイ・ギリシャの一連の金融・経済危機がドルやユーロの価値を大きく低下させ、信用リスクのない「無国籍通貨」である金が安全資産として買われている。
資産として金貨を持つにはいわゆる投資用金貨(地金型金貨)がお勧めです。これは地金と同じで純度99.99%の純金製で、数カ国の造幣局が発行しています。
出典 実物の通貨、金貨を持とう
下記に挙げた金貨は全て純金製です。
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