新疆ウイグル自治区で１５０人死傷か？　暴力事件が続発



香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは２０日、
中国新疆ウイグル自治区カシュガル地区巴楚県内で今月１０日からの
１０日間で４件の暴力事件があり、５０人以上が死亡、
１００人以上が負傷したと伝えた。

　同センターによると、事件があったのは同県の農作物市場など。
県内各地には人民解放軍の部隊が駐留し、厳戒態勢が敷かれているという。
北京で２０日に始まった共産党の重要会議、第１８期中央委員会第４回総会
（４中総会）で同自治区の問題が取り上げられる可能性があるとしている。

　米政府系放送局ラジオ自由アジアも、同県で１２日にウイグル族の男４人が
刃物や爆発物で農作物市場を襲撃し、２２人が死亡したと報じている。

　カシュガル地区では漢族とウイグル族の民族対立を
背景に暴力事件が相次いでいる。

【北京＝阿部哲也】中国・新疆ウイグル自治区のウルムチ市内
で22日朝起きた爆発事件で、現在まで31人が死亡、
94人が重軽傷を負ったことが分かった。
同自治区の公式ニュースサイト「天山網」が伝えた。
国営中央テレビ（ＣＣＴＶ）によると、事件を受けて習近平国家主席が
捜査と治安維持を急ぐよう 「直接指示を出した」と報じた。

2014/5/22 14:14 　日本経済新聞　
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2202V_S4A520C1000000/

２２日、中国新疆ウイグル自治区のウルムチで起きた
爆発現場近くとみられる写真（中国版ツイッター「微博」より）
　【北京時事】新華社電によると、中国新疆ウイグル
自治区のウルムチ市の市場で２２日午前８時（日本時間同９時）ごろ、
爆発があり、複数の死傷者が出た。炎と濃い煙が上がり、
負傷者が病院に運ばれている。


目撃者の話によると、２台の車が人混みに突っ込んだ。
爆発物が車から投げられたとの情報もある。
インターネットには、人が路上に倒れている写真が掲載されている。
現場では屋外で朝市が開かれていた。（2014/05/22-11:29）

BBCではいまのところ　死者3人負傷者多数といっています

ここで簡単にウイグル族とはどんな人たちかまとめときます

ウイグル語はテュルク諸語であるため、ウイグル人はトルコ系民族

トルコ系民族は他に突厥、鉄勒、ウイグル、カルルク、バスミル、
沙陀族などを一括りにした呼称であり　漢族とはまったく異なっている

歴史的には元時代にはウイグル人は元王朝で重用されたが
清朝に敗れてから　被支配人種となっていく

中国政府は1950年ごろ、新疆ウイグル自治区に漢族を中心と
する新疆生産建設兵団を大量に入植させた。
その後、入植当初人口7パーセントだった漢族が1991年には
40パーセントになり、ウイグル族に匹敵する割合となり駐留する
人民解放軍とあわせるとウイグル人よりも多いとも言われる

現在は反漢族運動は主に東トルキスタン独立運動として集約され
ここにきて活動も活発化してきている
これに対して中国側は「厳打」という強攻策で対抗しており
たとえば　1997年2月にイニン、伊寧で発生した大規模なデモで
鎮圧に出動した軍隊と衝突して、多くの死傷者を出したイニン事件では
1,000名以上が逮捕され、30名が処刑されたとされる