米テキサス州の企業が8日、3Dプリンターを使った世界初の金属製の銃を作ったと発表した。
銃器専門メーカー、ソリッド・コンセプツはブログの中で、この銃を使って実弾50発以上を発射し、約27メートル先の的に命中させたとしている。
この銃は、米国の銃器設計者ジョン・ブローニングが設計した自動拳銃M1911で、米比戦争から生じた戦闘の最終局面で初めて広く使用された。33個の部品で構成され、その大半はステンレス製だが、グリップは炭素繊維でできている。
3Dプリンターの低価格化で利用が広がるにつれ、近い将来、犯罪者が自宅にいながら追跡不可能な銃を量産できるようになるのではとの懸念の声が上がっている。
これについて同社は、この技術は、3Dプリンターを使って銃をより安価に、より簡単に製造できるようにするのが目的ではないとし、3Dプリンターが単にホビーストたちがプラスチック製品を大量生産するための物ではなく、まじめな商業利用も可能であることを証明したかったとしている。