レイプ犯が「草刈り」で釈放、国民の不満爆発 ケニア

ナイロビ(CNN) ケニアの首都ナイロビで31日、16歳の少女に集団暴行した容疑者らが警察から草刈りを命じられただけで釈放されたことに抗議するデモが行われた。

うっちんぐ さん

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レイプ犯が「草刈り」で釈放、国民の不満爆発 ケニア

デモ隊は警察トップの事務所に押し寄せ、世界中から寄せられた130万人の署名を届けて容疑者の逮捕を求めた。

事件はケニア西部ブシアの町で、少女が祖父の葬儀から家に帰る途中に起きた。少女はレイプされたうえ、屋外トイレの深い穴に突き落とされた。

助けを求める声を聞いた近所の住民が血まみれの少女を救い出したのはそれから数時間後のこと。少女は骨折などの重傷を負っていた。

少女の証言から襲った男たちのうち3人を割り出した近所の住民は、地元警察に男らを突き出した。だが支援団体によれば、警察は容疑者らに草刈りを命じただけですぐに釈放したという。

暴行に関わった容疑者らと、草刈りを命じた警官の逮捕を求める声が高まった。

事件に注目が集まったのは、事件から3カ月が経った10月。少女の治療にあたっている医師から話を聞いた地元紙が事件を大きく伝えるとともに、治療費の寄付を求める呼びかけを行ったからだ。

重傷を負った少女は事件の後、車椅子での生活をよぎなくされ、腸の機能にも問題をかかえていた。大きな病院での治療を受けさせるため、家族は農地を貸し出して医療費を工面したという。

ケニアではソーシャルメディアを舞台に、暴行に関わった容疑者らと、彼らに草刈りを命じた警官の逮捕を求める声が高まった。

人権団体は逮捕が実現するまで抗議行動を繰り返す姿勢だ。集団暴行で有罪となれば、容疑者らは最高で終身刑の刑を言い渡される可能性がある。

容疑者らの行方は分かっておらず、国境を超えて隣国のウガンダにいるとの話もある。警察は捜査を続行中だとしている。

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