ソーシャルゲーム大手のグリーが、ついに正社員の削減に着手する。
今年10月末に大阪オフィスを閉鎖。約30人いる社員には、現在、順次退職勧奨が行われている。
一部東京本社へ配置転換する社員もいるが、大方の社員はグリーを去る予定だ。
グリーは今夏8つあった海外拠点を半減させているが、国内正社員の削減にメスを入れるのは、
今回が初めてとなる。
グリーの大阪オフィスは2012年6月に開設。作品のラインナップを広げるべく
西日本の採用拠点として活動を続けていたが、収益化のメドが立たず、わずか1年半で
閉鎖に踏み切った。手掛けていた作品は4本。そのうち2本はリリースにも至らなかった。
リリースしたうちの一つカーレース型の「ワッキーモーターズ」は、昨年の東京ゲームショウで
一押ししていたゲームだった。
同拠点の責任者は、9月26日付で取締役を辞任した吉田大成氏だ。
吉田氏は「釣り☆スタ」「探険ドリランド」などヒットタイトルを創出した実績を買われ、
昨年の株主総会で取締役に昇格したが、取締役として成果を上げることができなかった。
吉田氏の取締役降格は、大阪オフィス閉鎖による引責辞任の面もあると見られる。