あいりん地区(あいりんちく)は、大阪府大阪市西成区の北部、JR西日本新今宮駅の南側に位置する簡易宿所・寄せ場が集中する地区の愛称である。愛隣地区とも表記され、旧来からの地名である釜ヶ崎とも呼ばれる。
愛隣(あいりん)・・・あなたの隣人をあなた自身を愛するように愛しなさい
ドヤ街(ドヤがい)とは、日雇い労働者が多く住む街のこと。東京の山谷や大阪のあいりん地区や横浜の寿町が特に有名である。
「ドヤ」とは「宿(ヤド)」の逆さことばである。旅館業法に基づく簡易宿所が多く立ち並んでいることからきている。
戦後の高度成長期、日雇いの仕事を斡旋する寄せ場に日雇い労働者が多く集まり、彼らが寝泊りする簡易宿所が寄せ場の周辺に多く開設されることでドヤ街が形成された。いわゆるスラムとは異なり、その地域全体が日雇い労働者のドヤで占めているわけではなく中産階級の住宅も存在しているのが大きな特徴である。そして住民構成も独身の男性の中高年者が多数を占めている点が、戦前の日本の貧民窟や第三世界のスラムとの違いである。この様な住民構成から、人口の再生産が行われず、街自体は活気が失われているが、その反面諸外国のスラムに見られるような治安や犯罪発生率の高さといった問題は顕在化していない。とはいえ、スラム同様に日雇い労働者に対する貧困克服政策が求められている。
これはJR新今宮駅前の某コンビニエンスストアのトイレにある張り紙である。
こんな注意書き冗談だと思われる方もいると思うが、無論お店の方も冗談でこんな事は書かない。
これは紛れもない真実である。
『 2013.2.13付のニュース
大阪市西成区のあいりん地区で、昨年1年間に覚醒剤や大麻の売買で摘発された購入者らのうち、少なくとも37%にあたる155人が生活保護受給者だったことが13日、大阪府警薬物対策課への取材で分かった。保護費が薬物の購入に充てられている実態が浮き彫りになった。
府警によると、同地区では路上での密売が横行しており、昨年は同地区で密売人50人、購入者371人の計421人を摘発。うち155人の生活保護受給が確認され、この半数近くが同区の保護費の支給開始日にあたる毎月1~10日に摘発された。
摘発者のうち受給者が占める割合は、平成22年が145人で29%、23年が149人で34%となっており、増加傾向が続いている。西成区の受給者は昨年10月現在で約2万8千人。大阪市24区で最多で、市全体の約2割を占めている。
一方、昨年の摘発者全体のうち約80人が大阪府以外に居住。中には「西成に行けば覚醒剤が買えると聞き、大分から電車で来た」と供述する購入者もいた。』
車であいりん地区に行って、売人からドライブスルーのように覚せい剤を購入できるなんて噂も・・・・・
あいりん地区で他の場所に比べ異常に発症者数の多い病気、『結核』について
『2012.02.04のニュース
日雇い労働者が集まる大阪市西成区の「あいりん地区」の人口10万人あたりの結核発症者数(罹患りかん率)は、全国平均の28倍にあたる516・7人に上り、国別罹患率で最も深刻な状況にあるアフリカ諸国と同水準に達していることが市の調査でわかった。
橋下徹市長は同地区に子育て世帯を呼び込む特区構想を検討しており、罹患率の改善を重点課題に位置づける方針だ。
厚生労働省によると、2010年の都道府県・政令市別の罹患率は、大阪府が29・9人、大阪市が47・4人で、いずれも全国平均(18・2人)を大きく上回った。府は20年連続、市は政令市で40年連続のワースト1となっている。
市の調査では、西成区の罹患率は238・5人で市内24区の中でも突出。あいりん地区に限れば、南アフリカ(罹患率978人)、ジンバブエ(同743人)に次ぐ水準だった。 』
あいりん地区では日雇いの人や浮浪者の方たちは健康保険証を持っていない方が多く、結核は公費で負担されますが、結核と診断されてから公費となりますので結核がどうか分からないのに病院にいけません。
まして普通に考えれば働けなくなりお金が無いなら生活保護などで生活します。それを浮浪者みたいな生活をしている人は何かあって住民票を取ったらまずいから逃げている人もいます。
栄養が不足している方も多く免疫力の低下も相まって感染者が増大すると見られ、地区全体の衛生状態は悪く、拾いタバコなどによる感染もあるそうです。
- 1