雨樋（あまどい）は、雨水を適切に排水して建物を守る重要な設備です。しかし、経年劣化や天候の影響でさまざまなトラブルが発生します。ここでは、雨樋修理の主な事例とその対応方法を紹介します。
✅ 1. 雨樋の詰まり（落ち葉・ゴミ・泥）
症状：
雨樋から水が溢れる
排水がうまくいかず、壁や基礎部分に水が流れる
原因：
落ち葉、泥、鳥の巣、ゴミなどの蓄積
特に樹木が近い場所でよく発生
修理方法：
詰まりの除去：高圧洗浄機やホースで水を流す、専用ブラシで掃除
落ち葉除けネットの設置で再発防止
費用目安：
5,000円〜20,000円（簡単な掃除）
高所作業の場合は別途費用がかかることも
✅ 2. 雨樋の歪み・たわみ・傾き不良
症状：
雨水がうまく流れず、溜まったり逆流する
雨樋が波打つようにたわんでいる
原因：
強風や大雪による負荷
長年の使用による劣化や変形
修理方法：
金具の交換・調整：支持金具を新しく取り付け、傾きを調整
部分交換：歪みがひどい場合はその部分の雨樋を交換
費用目安：
10,000円〜30,000円（部分修理）
傾き調整のみなら安価、交換を伴うとやや高額に
✅ 3. 雨樋の割れ・破損・穴あき
症状：
雨樋から雨水がポタポタと漏れる
穴が空いている部分から直接水が垂れる
原因：
紫外線や経年劣化でプラスチックが脆くなる
落雪や強風での物理的な破損
修理方法：
コーキング材での応急処置（小さなひび割れの場合）
破損部分の交換（大きな割れや広範囲の破損の場合）
費用目安：
5,000円〜50,000円（破損箇所の規模による）
簡単な補修はDIYでも可能だが、耐久性は業者修理が優れる
✅ 4. 雨樋の脱落・外れ
症状：
雨樋が落ちかけている、または完全に外れている
支持金具ごと取れていることもある
原因：
台風や強風、雪の重みで外れる
金具の劣化や錆びによる固定力の低下
修理方法：
新しい支持金具で再固定
雨樋ごとの部分交換（損傷が大きい場合）
費用目安：
20,000円〜80,000円（規模による）
高所作業が必要な場合は追加費用が発生することも
✅ 5. 集水器（じゅうすいき）の破損・詰まり
症状：
雨水が集水器で溢れる、詰まりによる逆流
集水器自体が割れている場合もある
原因：
ゴミや落ち葉の詰まり
経年劣化や外的衝撃での破損
修理方法：
詰まり除去：内部の清掃
部品交換：破損している場合は集水器を交換
費用目安：
10,000円〜30,000円（清掃・部分交換）
✅ 6. 継ぎ目（ジョイント部分）の劣化・水漏れ
症状：
継ぎ目から水がポタポタと漏れる
雨樋の繋ぎ目部分に隙間ができている
原因：
シーリング材（コーキング）の劣化
雨樋のズレによる隙間発生
修理方法：
コーキングの再施工
ジョイント部分の再接続・固定
費用目安：
5,000円〜15,000円（小規模補修）
🛠️ 雨樋修理はDIYでもできる？
✅ 自分でできる修理
簡単な掃除や詰まり除去
小さなひび割れのコーキング補修
低い場所の金具調整
⚠️ 業者に依頼すべき修理
高所作業（落下の危険）
雨樋の脱落や大規模な破損
継ぎ目や金具の複数箇所にわたる修理
ポイント：
DIYはコストを抑えられますが、安全面に十分注意しましょう。特に2階以上の高所作業は非常に危険なため、無理せず業者に依頼することをおすすめします。
💰 雨樋修理の費用相場まとめ
修理内容 費用目安 備考
詰まり除去（清掃） 5,000〜20,000円 高所作業は追加費用あり
歪み・傾きの調整 10,000〜30,000円 金具の交換を含む場合も
割れ・破損の補修 5,000〜50,000円 小規模ならDIYも可能
雨樋の脱落・外れ修理 20,000〜80,000円 高所作業や足場費がかかる場合も
集水器の修理・交換 10,000〜30,000円 部品代を含む場合も
継ぎ目の水漏れ補修 5,000〜15,000円 シーリング材の再施工
🚀 まとめ
軽度な詰まりや補修はDIYで対応可能
高所作業や大規模な破損は業者に依頼するのが安全
相場を知っておくことで、適正価格かどうか判断しやすくなる
雨樋のトラブルは放置すると雨漏りや外壁の劣化に繋がることもあるため、早めの対応が肝心です！
