テントサウナは危険なの?やる前に絶対に知っておきたいこと

テントサウナは、アウトドアで気軽に楽しめるサウナとして人気ですが、設置や使用時には注意が必要です。特に、火を使うストーブをテント内で使用するため、一酸化炭素中毒や火災、熱中症といったリスクがあります。この記事では、テントサウナの危険性や安全に楽しむためのポイントを詳しく解説。安心してアウトドアサウナを楽しむために、事前に確認しておきましょう。

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テントサウナとは?

テントサウナとは、その名の通りアウトドアで使うテントの中でサウナを行うことです。

テントサウナの特徴
設置が簡単で持ち運びが便利

テントサウナは軽量で、コンパクトに収納できるため、車での移動も簡単です。組み立てもテント同様にシンプルで、アウトドア初心者でも設置しやすい仕様になっています。
自然の中でサウナを満喫できる

自然の中で楽しむサウナ体験が魅力です。テントサウナで温まり、川や湖、海に飛び込む「水風呂」も一つの醍醐味です。キャンプやグランピングと相性が良く、自然の中でリラックスできます。
加熱方法が薪やガスなど豊富

薪ストーブやガスストーブ、専用のサウナヒーターなど、さまざまな加熱方法があり、自分に合ったスタイルを選べます。薪を使ったテントサウナは、自然な香りや温もりも楽しめます。

テントサウナの人気の理由
キャンプなどのアウトドアブームとともに、テントサウナの人気も高まっています。サウナ施設とは違った開放感があり、アウトドアを楽しみながらリフレッシュできる点が人気の理由です。

ただし、テント内で火を使うため、一酸化炭素中毒や火災、熱中症などのリスクもあるため、安全に使用するための知識が求められます。

テントサウナの危険性。主な事故事例とあわせて解説

業界として「統一的な安全基準」がつくれていないことも大きな問題です。例えば、風が強いときにテントサウナをやってしまうと、薪ストーブの煙突から出ていくはずの排気が逆流して「一酸化炭素中毒」になるおそれがあるのですが、これは意外と知られていません。

テントサウナの主な危険性
一酸化炭素中毒

テント内で薪やガスストーブを使用すると、一酸化炭素が発生します。換気が不十分だと中毒を引き起こし、最悪の場合、命の危険も伴います。薪ストーブを使用する際は必ず換気を行い、一酸化炭素警報機を設置することが推奨されます。

事故事例: 近年、テントサウナ内で薪ストーブを使用中に換気不足で一酸化炭素中毒を起こし、救急搬送されたケースが報告されています。

火災や火傷のリスク

テント内での加熱により、高温になったストーブやヒーターに触れることで火傷のリスクがあります。また、火の粉がテントに引火するなど、火災につながる危険も。燃えやすい素材のテントは特に注意が必要です。

事故事例: ストーブの周りに物を置いたことで火が移り、テントが燃えてしまった事故もあり、可燃物をストーブ周りに置かないことが重要です。

熱中症

テントサウナ内は高温になるため、長時間入っていると熱中症のリスクが高まります。特に体調が悪い場合や飲酒後の利用は危険です。適度に休憩し、水分補給を欠かさないようにしましょう。

事故事例: 夏の暑い日にテントサウナを利用し、長時間出なかったため、脱水と熱中症で体調不良になったケースが報告されています。

水場での事故

テントサウナは自然の水辺で楽しむことが多いため、川や湖などでの水の事故にも注意が必要です。急な温度変化で心臓に負担がかかり、溺れてしまう危険もあります。

事故事例: サウナで熱くなった体を冷やすため川に入った際、水温が低すぎて心臓に負担がかかり、救助されたケースがあります。

テントサウナを安全に楽しむポイント
換気を徹底する:テントの一部を開けたり、ファンを使用して空気の流れを確保しましょう。
一酸化炭素警報機を携帯:中毒防止に役立つため、必ず設置することをおすすめします。
適切な防火対策:防炎加工のテントを使用し、ストーブ周辺には可燃物を置かないようにします。
休憩と水分補給:適度な水分を摂り、サウナと休憩を交互に行いましょう。
水辺での慎重な行動:水に入る際は無理をせず、十分に注意してください。
テントサウナは正しい使い方を守ることで、リラックス効果や自然との一体感が楽しめる魅力的な体験となります。

テントサウナを安全に行う方法

▼テントサウナ安全チェックリスト
<天候判断>
・強風時は絶対に使用しないようにしよう。風速5m以上の予報の日は非常に危険!
・大雨の前後は水辺の氾濫に注意が必要、無理な実施はやめよう
・天気が急に悪化した場合は、速やかに冷却して使用をやめよう

 <テント&ストーブ設営>
・テント設営や火器使用が禁じられている場所では絶対に行わないようにしよう
・テントは増水による影響のない、できるだけ平らな場所に張ろう
・最低でも周囲3m以内に燃えやすいものがないか確認しよう。他のテントとは離そう
・ロープは必要箇所すべてにペグ等でしっかりと固定し、緩みがないか定期的に確認しよう
・吸気口がある場合は必ず開けて使用しよう
・ストーブはサウナストーンの積みすぎに注意して、落下する恐れがないか確認しよう
・ストーブから煙突がまっすぐ伸びているか、傾きがないか確認して設置しよう
・万が一の火災に備え、水を張ったバケツや消化器などを用意しておこう
・ストーンは必ずサウナ専用のものを使おう。河原の石は熱で爆ぜる危険性があるので危険です

 

<ストーブ火入れ、換気>
・ストーブに火入れする前に破損箇所がないか、煙突の連結に緩みがないか確認しよう
・吸気メッシュは必ず開け、雪や岩などでふさがっていないか必ず確認しよう
・ガス、または可燃性物質を使用してストーブに火入れするのは危険なのでやめよう
・よく乾燥した薪以外のものを燃料として使用するのはやめよう
・薪ストーブに火を入れた後は、必ず耐熱手袋を着用して作業しよう
・一酸化炭素チェッカーは必ず携行して設置しよう
・薪ストーブの燃焼が弱まり、煙が逆流したら速やかに換気しよう
・熾火の状態のまま中に滞在するのは一酸化炭素中毒の危険性が高いと知ろう
・アロマオイル原液を直接ストーブにかけると、油分で炎が上がる危険があると知ろう
・テントに定員以上入ると、出入りの際に火傷の危険性が増すのでやめよう


 <サウナ>
・高血圧、心臓疾患、妊娠中、その他医師に禁止されている人はサウナ利用を控えよう
・水分を必ず補給して、脱水症状や熱中症にならないよう注意しよう
・サウナ内にメガネやアクセサリーを持ち込むと高温になるので外して入ろう
・サウナ内に可燃性の物を持ち込まないようにしよう

 <水風呂、その他>
・飲酒後や子どもだけでのテントサウナ使用、川や湖への入水は絶対に止めよう
・川などの水に入るときは流れ、深さなど、周囲の安全を確認して入ろう
・冬場は寒さで身体が動きにくくなるため、一層注意しよう
・日没後に川、湖、海などに入るのは危険なのでやめよう
・子どもだけで川や湖に入らないよう指導と監視を徹底しよう

テントサウナを選ぶポイント

利用人数に合ったサイズを選ぶ
ストーブの種類から選ぶ(薪や電気など)
設置や撤収、持ち運びしやすいか
初心者の場合はテントとストーブがセットタイプがおすすめ!

キャンプやBBQなどのアウトドアと相性がよいテントサウナは、手軽に設営・撤収できるため誰でも挑戦しやすいサウナタイプです。

1人用から大人数用までさまざまなタイプがあり、熱源も電気ストーブと薪ストーブの2種類から選べるため、利用シーンや要望に合わせた商品を購入するのがおすすめです。

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