【トリビアまとめ】NHKの将棋番組で初歩的なミス「二歩」で負けたプロ棋士がいる

昔懐かしの「トリビアの泉」を再検証!

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当時の放送より

プロの棋士194名すべてが所属している日本将棋連盟の森下卓九段はこう語る。

Q.初歩的なミス「二歩」で負けたプロ棋士がいる?

「二歩」というのは、同じ縦の列に自分の「歩」がいるのに、もう一枚「歩」を打ってはいけないという、将棋における基本中の基本の反則になります。

その対局は2004年、NHK杯将棋トーナメントの1回戦。豊川六段と田村五段の対局。

先手豊川六段で対局開始。

「先手、豊川六段、七六歩」

両者、プロとしてのプライドをかけ熱戦を繰り広げる。

そして、対局開始から1時間10分が経過。

解説者
「この時にここの『金』がまだ難しそうでしょうか。」
「後手(田村五段)ペースなんでしょうけどね。ちょっと、攻めがないんですよね。」

劣勢に追い込まれた豊川六段の109手目は。

解説者
「攻めの手がないんですよ。香車とるしかないんですかね、一回。」

豊川六段
「申し訳ない。ダメだね。私ね。」

解説者
「田村五段の勝ちでございます。」

【補足トリビア】
①「二歩」で負けてしまった対局は第54回NHK杯将棋トーナメント1回戦、豊川6段と田村5段の一戦である。
②豊川6段は「二歩」を打った心境について「プロになって14年、公式戦では初めての事だったので、頭の中が真っ白になった。友人や知人には『過ぎたことは早く忘れたほうがいいよ』と言われたが、自分の中では一生忘れられない。」とおっしゃっていた。
③「あの対局以降、田村5段(現在は6段)とは何かお話しましたか?」と伺ったところ、「何回かは会っているけど、あの対局の話だけは絶対にしない。」とおっしゃっていた。「豊川6段にとって二歩とは何ですか?」との問いに「私にとって二歩とは悪夢、恥です。」と語った。

【高橋語録】
私はあと二歩のところで漏らしたことがあります。

再検証しました

プロも人間、反則負けをすることもあります。

恐らくプロアマ問わず、一番多い反則が「二歩」になります。

注意不足と言えばそれまでですが、注意不足になってしまうほど良い手が多いんですよね。

プロ棋士においても最も頻繁に見られる反則で、全公式戦中で年1回程度の割合で出ている。

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