結婚式を盛り上げる演出のひとつとして、今や欠かすことのできない「ムービー」。披露宴のオープニングからエンディングまで、さまざまな場面を盛り上げるツールとして活用されています。
新郎新婦にとって結婚式はかけがえのない大切な日、おしゃれな演出でゲストにも思い切り楽しんでほしいものです。
結婚式のプロフィールムービーとは、新郎新婦の生い立ち・成長から2人が知り合ったきっかけや結婚までの経緯を映像化したものです。
新郎新婦の赤ちゃん写真や幼少・学生時代・2人のデートの写真や解説を交え、音楽に乗せて親族やゲストに紹介します。
ブライダル業界では1990年代から、挙式会場独自の演出としてすでにプロフィールムービーが登場していました。しかし、オリジナリティに欠ける部分もあり、新郎新婦にとってはその点が不満でもあり、「もっとオリジナリティの強いものを」という傾向が強まってきました。
近年は披露宴のみにとどまらず、新郎新婦にとって気の置けない仲間が集う二次会でもプロフィールムービーが公開されるなど、日に日に人気が高まっています。
プロフィールムービーを公開することでお祝いムードが高まり、感動的な時間を新郎新婦とゲストがより共有できるようになります。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2020(全国推計値)」によると、結婚式を挙げた人のうち72.8%が映像演出を行い、そのうちの94.1%がプロフィールムービーを上映。他の映像を含めた自作率は57.6%と高い水準に!
自作する最大のメリットは、コストを抑えられること。時間とツールさえあれば、ほとんどお金をかけず、クオリティの高いムービーを簡単に作ることができます。
パソコンがWindowsなら「Windowsムービーメーカー」、Macなら「iMovie」をなどの無料ソフトを使ってみましょう。まずは写真・動画、BGMを決めてパソコンに取り込みます。古い写真はスキャナでデータ化するか、街の写真店でデータ化してもらいます。
BGMは最初から最後まで1曲でもいいですが、複数の曲のサビの部分だけをつないでいくと、より盛り上がりそう。赤ちゃんのときはポップで楽しいイメージ、出会ったころはラブリーな雰囲気など、違う曲調のものをつなげるとメリハリがつきます。また、写真撮影当時の流行っていた曲を使うと、ゲストも自分の当時の思い出と重ね合わせて見ることができますね。
上映時間は、写真1枚につき7秒くらいを目安にすると、5分で上映できる写真は40枚ほど。コメントを入れたり、オーバーラップさせたりして、効果的な演出にしましょう。
自作の場合、思ったよりも時間がかかってしまい、出来上がりがギリギリになるといったケースが多いので、スケジュールに余裕を持って取り掛かりましょう。
優れた構成の映像を作るには、曲のメロディに合わせて使う写真を当てはめていく「設計書」を作り、それぞれの写真の時間配分をきっちり決めるのが近道。この作業をした上で、デザインもすてきにできれば、プロっぽい仕上がりが目指せます。
映像は、機器の仕様に合わせないと再生できない。作り始める前に、会場スタッフに画面の比率や、映像の解像度、映像ファイルの形式などを確認しよう。また、機器の立ち上がりに時間がかかるので、映像の前後には5秒程度黒画面を入れておく。写真や文字はスクリーンから切れてしまわないように、画面の枠から20%以上内側に収めて制作して。
結婚式会場では、DVDでの映像上映が大半。完成したら、まずは自宅のDVDプレーヤーで再生テストを。次に会場でも最初から最後まで実際に再生してみよう。うまく再生できない場合は、DVDに記録する際の形式が違うなど何かしら原因があるので、問題なく再生できるまでやり直す必要がある。スケジュールに余裕を持って早めにテストしよう。
感動的なプロフィールムービーを求めているなら、やはりプロに依頼するのが最善策です。
もちろんお金はかかりますが、製作実績が豊富なプロに依頼することで、満足度の高い仕上がりが期待できます。演出面や音楽など、新郎新婦の希望をあらかじめ伝えておけば、制作のプロがそれに応えてくれます。
新郎新婦は挙式日まで限られた時間の中で準備を進めなければならないので、時間と手間の節約にも有効です。
料金は、使う写真の点数や上映時間の長さなどによって異なりますが、たとえばプロフィール映像なら3万〜10万円くらいが一般的のよう。制作にかかる期間は2〜5週間くらいが目安ですが、制作会社や素材の選定にかかる時間を考えると、結婚式の3カ月くらいから検討し始めておきたいですね。
プロフィールムービー製作業者の選び方のポイントはいくつかありますが、撮影プランの豊富さは重要。自分たちを紹介するための大事なムービーなので、イメージ通りの撮影ができるだけのプランのバリエーションがあるかは事前にチェックしておきたいところ。そして料金も大切なポイント。追加料金がかかる場合もあるので、トータルの金額を把握しておきましょう。
一口にプロフィールムーピーとは言っても、各制作会社でいくつかの形式やパターンが用意されています。ムービーパターンが豊富な制作会社なら選択肢も多いので、その中からお気に入りを選ぶことができます。
制作会社によっては、複数のパターンについてサンプルを提示してもらえる場合もあります。既成のパターンとは別に、新郎新婦が意見を出し合って、制作会社が意図をくみ取り、オリジナルで制作してもらえる場合もあるので、気軽に相談してみると良いでしょう。
新郎新婦で写真やコメントなどのデータを入稿した後、制作会社がプロフィール作成・編集・校正作業を行うため、ある程度の期間が必要です。
プロフィールムーピーの制作にかかる日数は、会社ごとに違いがあります。会社によっては挙式当日の2週間前以降の注文は特急料金が発生するなど、それぞれ規定にも違いがあります。できるだけ早めにゆとりを持って制作依頼をしておくのが最善策です。
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