中絶手術(人工妊娠中絶)は、やむを得ない理由があって妊娠を続けられない場合に医療機関で妊娠を中断することで、正式には人工妊娠中絶と呼ばれています。中絶手術が可能な時期は母体保護法によって「妊娠22週未満」と定められているため、妊娠21週6日までにしか行うことができません。
中絶手術を受ける際、クリニック選びはどんな部分に注目する?
やむをえない事情で中絶を選ぶ場合、どんなクリニックを選ぶべきでしょうか?
今回、中絶手術を受けられる時期やクリニック選びのポイントについてまとめました
※妊娠22週以降でも母体の生命に危機が迫っている場合などでは、妊娠を中断させる医療行為を行うことがあります。この場合は、中絶ではなく自然死産とされます。
妊娠0週0日から可能ということになりますが、月経予定日を過ぎても月経が来ないことに気がついて、妊娠検査薬を使用してから妊娠に気がつく人が多いため、実際には妊娠3週目から4週目ごろから妊娠22週未満までの間に人工妊娠中絶を行うことが多いようです。
ご自身が安心して手術を任せられる医師かどうかを見極めること。担当医師の経歴やスキル、患者の口コミなどはクリニックのHPに記載されていることが多いので、参考にするといいと思います。
中絶手術は、産婦人科、婦人科でおこなわれますが、担当する医師が男性ということも珍しくありません。しかし、「できれば女性に」と思う方も多いでしょう。近年では医師はもちろん、スタッフの全員が女性というクリニックも増えています。事前に調べればすぐにわかりますので、確認してから受診しましょう。
中絶手術は、約半数の人が痛みを感じるといわれています。気持ち的にも疲弊する中絶で、痛みもあるのは、とてもつらいものです。「痛みを感じたくない」という方は、麻酔や鎮痛剤などで痛みを減少させてくれる無痛手術を実施しているクリニックを選びましょう。
ご帰宅後は一日安静にお過ごしいただきます。当日は手術時の麻酔の影響でぼんやりとしていますが翌日には、麻酔も切れて症状も改善するのでご安心ください。出血や下腹部の痛みは翌日からは良くなっていきますが、子宮が元の状態に戻るまで2週間程度かかりますので数日間は激しい運動や立ちっぱなし、重い荷物を持つといった行動は控えてください。
手術後は、個人差がありますが1~2週間程度で出血がおさまります。当院の中絶手術は、短時間で綺麗に子宮の内容物を吸い取るため、子宮の戻りが早くて出血が少ないのが特徴です。個人差があり、体質や術後の過ごし方で出血が増えることがあるため、数日は無理をせずにお過ごしください。
当院では中絶手術後の情緒不安定(うつ症状、不安神経症など)に対してきめ細やかなメンタルケアを行っております。お気軽にご相談ください。
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