メリット
・低価格で上質のピアノが購入できる
・今は製造されていないピアノが手に入る
中古ピアノの場合、購入した後に音色が大きく変化することが少ないことや、新品だと高価なモデルでも安価で購入できるというメリットがあります。
また、生産された時期によっては、使われている材質が現在のものよりも良く、楽器としてのレベルが高いことも見逃せないポイント。材質・部品・技術、すべてにおいてクオリティが高いものを、安く手に入れられることもあり得ます。
ネット購入ではなく、販売店に行くメリットのひとつは、ピアノの販売員から直接アドバイスがもらえることです。このとき、一番頼りになるのが、修理ができる職人さんです。ピアノの中身をすべて把握しているので、いいピアノ・悪いピアノを正しく判断してくれます。
中古の場合は販売店によってメンテナンス状態が異なります。
どちらであっても注意したいポイントは、「響板割れ」です。響板が割れていると、ある特定の音を弾いた時に雑音が混じります。この部分を修理するにはピアノを工房へ送る必要がある為、最悪の場合、高価な修理費+送料を支払わなくてはいけません。
CHECK1:外装
黒いピアノは比較的きれいに補修することが可能。目立つ傷などがないかを確認してみて。
CHECK2:響版
音を響かせる重要な板で、アップライトは背面、グランドは弦の下にある。この板にひびや割れなどのダメージがあると楽器として致命的。必ずチェックを。
CHECK3:鍵盤
鍵盤の高さがそろっているか、鍵盤に指を置き、横に揺らしたときに大幅にブレないかをチェック。
CHECK4:ペダル
ペダルを踏んだときにガタつきがないか、サスティンがきちんと機能しているか確認。
CHECK5:弾き心地・音色
ピアノを楽しむために、欠かせないポイント。ピアノによって異なるので、好みの音色やタッチのものを探そう。
CHECK6:消音機能
必要な人は、消音機能があるかも確認を。オプションで後付けできるモデルもあるので、販売店に聞いてみよう。
信頼のおけるお店を見つけることが良い中古ピアノと出会える大きなポイントになります。
お店によっては弾くに堪えない粗悪なピアノを外観だけピカピカにして売っている場合もあります。
ピアノの調整・修理がしっかりできるピアノ技術者・調律師、専門知識のあるスタッフがいるお店を探すことが鍵となってきます。
ピアノの内部を見せて貰ってください。
ピアノに詳しくない方でも、ホコリが溜まっていないかどうかは確認できると思います。
行き届いた整備をしているお店で、これから売ろうとしているピアノの中にホコリが溜まっているなど考えられません。
鍵盤の下や下のパネルを開いた底の部分もホコリがたまりやすい箇所ですので、ご確認いただくとよいと思います。
信頼できるピアノの先生に相談するのが良いでしょう。
外観はピカピカでも、大事なのは内部の機械や使われている木材の乾燥度、金属弦の錆び、弦を打つハンマーのフエルトの硬さ、弦を抑えるダンパーの状態などチェックすべき点が多々あります。
製造年度からの経年が短くとも保管状況で楽器としての質も変わります。
全てはメンテナンス次第です。
中古ピアノを購入する場合は、知り合いだからと素人売買はご注意下さい。
1.ピアノ外観は実際見えるところは見て確認をして下さい
木目ピアノは、日焼けしていると色が淡くなっているので注意しましょう
2.全体的に音を出し、弾いてみましょう
3.可能ならば、外装を開けてもらって内部を見せてもらいましょう
(上部の蓋を開けただけでは内部は全部見られません)
4.どこまで修理や調整を行ったのか、説明を聞いてみましょう
5.疑問に思う事やなぜ修理が必要だったのかも聞いてみるのも良いでしょう
6.保証期間と保証内容を確認しましょう
ピアノ細部まで関心を持っている姿勢を販売側に見せることで、状態の良くないピアノを売られ難く、防御策にもなります。
内部をきちんと整備してないお店は、ピアノ内部を見せたがりませんし、質問をしても返答出来なかったり、曖昧な返答を返してくるはずです。
お好みのピアノが良い値段で有るか・・という事も重要ですが、一番重要なのは、どのピアノも修理や調整がきちんと行われている事。
さらに、購入時の良い状態を維持するアフターサービスを行っているかどうかです。
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