ダイエットできるは嘘!?アフリカマンゴノキの真実とは?

ダイエット食材として知られサプリ製品などに含まれている成分“アフリカマンゴノキ”。ですが、ある臨床試験によるとその効果は疑わしい…ということがわかりました。

いとーうさん さん

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アフリカマンゴノキとは!?

アフリカマンゴノキの臨床試験結果の前に、まずは一般的な市場でいわれているアフリカマンゴノキについての特徴や効果・効能についてまとめています。

▼マンゴーのような果実

アフリカマンゴノキ属ニガキ科の常緑高木で、主に中央・西アフリカやインドなどの熱帯の湿った地域、低木の集まる森に自生する。

緑~黄色のマンゴーのような果実や種子は昔から常食されている。

。アフリカ各地では体重を減少させる薬草として、また、過剰な食欲を抑制する食材として長い食歴がある。

種子やそのエキスはスープのとろみや味付け、菓子、食用油脂などとして常用。米国では種子から抽出した濃縮エキスを栄養補助食品の原料として利用している。

アメリカでは「新ダイエット素材」として注目!

アメリカでは、アフリカマンゴノキの種子から抽出した濃縮エキスを配合したダイエットケアサプリメントが多く発売され、ダイエッターたちの間でヒットしています。

アフリカマンゴノキの効果・効能は?

一般的に言われている、アフリカマンゴノキの効果・効能は以下のとおりです。

①食欲抑制と体重管理

食欲を抑える働きのあるホルモンが「レプチン」です。

肥満傾向にあると、レプチンが脳に届きにくく、過食になってしまうそうです。

アフリカマンゴノキには、レプチンが脂肪細胞から分泌される成分と結合して脳に届かなくなるのを防ぐ働きがあるため、過食を防ぐ効果が期待できます。

脂肪細胞から作り出されるC-リアクティブプロテイン(CRP)がレプチンと結合することにより血液脳関門をレプチンが通過できなくなり(レプチン抵抗性)、満腹指令が脳に届きにくくなる。

『アフリカマンゴノキ』を摂取するとCRPが低下するため、レプチンが複合体を形成するのを抑制して脂肪の分解を促進し、食欲を抑える信号を脳に伝えるレプチンの働きを阻害しない。

②抗メタボリックシンドローム

アフリカマンゴノキには、血液中の糖を中性脂肪に変えて蓄積させる酵素の活性を抑える働きがあり、脂肪の蓄積を抑えてダイエットに役立つ食材としても注目されています。

『アフリカマンゴノキ』には脂肪をコントロールするシグナルとされるアディポネクチンの血中濃度を約2.6倍にする働きがあり、ダイエットシグナルであるレプチンをしっかり脳に送り、中性脂肪の分解を促し、インスリンの感受性を高め(働きをよくする)、血管拡張作用により動脈硬化や心筋梗塞、高血圧など血管系の疾患も改善させる可能性が期待される。

③メタボの天敵・中性脂肪変換する酵素の働きを阻害

『アフリカマンゴノキ』には脂肪細胞内で血糖分を中性脂肪に変換し、蓄積する働きのある酵素として知られるグリセロール-3-リン酸脱水素酵素(GPDH)を阻害する。中性脂肪になりにくくなることによる減量ダイエット効果が期待できる。

④糖の吸収を穏やかにしてくれる

アフリカマンゴノキには、糖を分解する消化酵素の働きを抑え、吸収を穏やかにする働きがあります。