求人には、有給休暇率80%以上・90%以上という文言を多く見かけます。90%以上というところは、とても多いほうです。100%を掲げているようなところもありますが、あまり信用できないでしょう。実際に働いてみると落差が激しかったりするので、期待しすぎるのは良くありませんね。
保育士の有給消化率は?
待機児童問題により、何かと多忙さが取りざたされることの多い保育士の仕事。
そんな保育士は、有給をどれぐらいとれているのでしょうか。
保育士の有給消化率について、特集しました。
有給消化が重要なのは、保育士だけにとどまりません。
近年はあらゆる業界において、有給がとれない、またとれても言い出せないといった問題が生じています。
保育士においては、どのようになっているのでしょう。
保育士不足などの事情があるため、なかなか有給休暇の承認も降りず、消化率が悪くなっています。
求人には8割・9割と掲げられていますが、実際には7割あれば高いほうでしょう。平均にすると4割から5割程度の有給消化率となっていると考えられ、とても低いですね。
有給休暇の取得率が低いと、保育士さんの退職につながる可能性があります。土曜・休日勤務がある保育業界の年間休日数は一般企業に比べて少ない傾向にあるため、有給休暇で補わなければ休日数が少なくなってしまう園もあります。
本来は、有休取得は保育士個人にとってだけではなく園全体にメリットがある、という考えを持つべきです。職員みんなが心身ともにリフレッシュでき、誰が休んでも仕事が滞りなくできる環境になれば、園全体の連帯感も強くなる上、自ずと保育の質も上がるのではないでしょうか。
最も多かったのは「人員不足や忙しすぎるなどの理由で取得している余裕がないから」で49%、次いで「体調不良などやむを得ない場合しか取得できないから(28%)」、「上司や先輩が取得しないから(18%)」という結果となりました。
現場の人間が有給を取りたいと言うと、全員の前で嫌みを言われる。何のために取るのか、その日は駄目だとか、無理だとか言われ、嫌な顔をされてしまう。
年齢によりますが、先生1人にあたり園児○人までという決まりがあり、配置人数を下回って園児を預かることはできないのです。
このことからわかることは、保育施設を経営する側にとってみると、もしぎりぎりの人員配置をしていますと、誰も有給休暇をとることができない状況ということになります。
有給のとりやすさは、職場によってさまざまです。
心身をいたわりつつ、有給を活用しながら働きたいなら、職場選びが欠かせません。
どのようにして、働きやすい職場を選ぶと良いのでしょうか。
ICT化や残業時間短縮などへの取り組みなど、事務作業の効率化を進めている保育園を選ぶとよいでしょう。中には古い体質が根付いており、「手間と時間をかけただけよい保育ができる」と考え、ICT化や事務の効率化に否定的なところもあります。気持ちを込めることは大切ですが、持ち帰り残業やサービス残業をさせるなどのブラック保育園には注意しましょう。
保育園は多様化しています。他と差別化を図るという観点からさまざまな方針の保育園ができていますし、独自の教育を取り入れているところもあります。自分の保育観と合うかどうか見極めることが必要です。
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