施工管理とは、いわゆる「現場監督」と呼ばれる仕事で建設工事における現場の指揮・指導者です。野球の監督がバッターボックスに立ったり、守備についたりしないように
現場の監督も実際に施工作業をするのではなく、各作業への指示を出し施工状況を確認することが職務となります。
施工管理の仕事はどんなことをする?どうやってなれる?
手に職をもっていると、景気にかかわらず安定して生活していけます。
施工管理もまた、今後も求められ続ける職として、魅力的です。
施工管理とは、いったいどのような仕事で、どうすればなれるのでしょうか。
詳しくご紹介します。
まずは、施工管理の基本的な仕事内容についてご紹介します。
専門職だけに、建築に詳しくない人からすれば、イメージすら湧きにくいかもしれません。
基本的な情報を、押さえていきましょう。
施工管理の仕事内容はそのプロジェクト(何を建設するか)により大きく異なりますが、建設業法においては、
「当該建設工事の施工計画の作成、工程管理、品質管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の指導監督」とされております。
施工管理技士は以下の6種類あります。
土木施工管理技士
建築施工管理技士
管工事施工管理技士
電気工事施工管理技士
造園工管理技士
建設機械施工技士
生活していくためにおこなう仕事とはいえ、やはりやりがいも欠かせません。
それによって、意欲的に続けられるかどうかが違ってくるでしょう。
現場監督にあたる施工管理の仕事には、どのようなやりがいが感じられるのでしょうか。
何よりも、建物が完成したときの充実した達成感がやりがいにつながります。
設計と協力して各種の施工図に落とし込み、多くの職人を取りまとめながら工事を進め、パースのイメージ通りに完成したときには、言葉で表現できないくらいの感動を覚えるでしょう。
こだわりを持った職人気質の人も多いため一筋縄ではいかないこともありますが、気難しい人たちとも上手にコミュニケーションをとり、それぞれの力を組み合わせてゴールに向かって進んでいくことに、やりがいを感じている建築施工管理技士は多いようです。
建築施工管理技士は、超高層マンションや商業ビル、駅や病院など、人の生活を支えたり、公共性の高い建物の工事に携わる機会が多くあります。
責任は重大ですが、無事に良いものを完成させることができれば満足感でいっぱいになりますし、自分の携わった仕事が評価されたときにはものすごくうれしくなります。
年齢別平均年収は以下のようになっています。
・20歳以下:292.1万円
・21-25歳:317.9万円
・26-30歳:388.5万円
・31-35歳:450.9万円
・36-40歳:491.6万円
・41-45歳:538.3万円
・46-50歳:573.6万円
・51歳以上:571.9万円
1級または2級の土木施工管理技士資格を持っていれば、資格手当が月5000円~3万円ほど出るのでさらに年収アップが期待できます。
ちなみに総務省統計局の賃金構造基本統計調査によると、全体の平均値は2016年で約440万になるので、施工管理技士全体の年収という大きな括りだと平均より若干高いということが分かります。(手取り額ではなく、税金や保険を控除する前のいわゆる「総支給額」です)
施工管理をおこなうには、決められた資格を有していなくてはなりません。
また資格の種類によっても、できることや年収傾向は変わってきます。
施工管理を目指すなら、まず次のような資格の取得を考えるべきです。
「施工管理技士」とは、建設業法で定められた国家試験である「施工管理技術検定」の1級または2級合格者を指します。
施工管理技士は、2018年現在、国土交通省が定めた7種の工事種類においてそれぞれの種目があります。
建築施工管理技士(1・2級)
土木施工管理技士(1・2級)
電気工事施工管理技士(1・2級)
管工事施工管理技士(1・2級)
造園施工管理技士(1・2級)
建設機械施工技士(1・2級)
電気通信工事施工管理技士(1・2級)
なお、指定建設業(土木工事業、建築工事業、電気工事業、管工事業、鋼構造物工事業、舗装工事業、造園工事業の7業種)に係る特定建設業者については、営業所ごとに置く専任の技術者及び建設工事の現場に置かなければならない監理技術者は、1級施工管理技士等の国家資格者等でなければならないことになっており、施工管理技士の資格は、建設技術者にとって重要な国家資格となっています。
受験資格
4年制大学の指定された課程を修め、1年以上の実務経験を有する者
4年制大学を卒業し、1年6ヶ月以上の実務経験を有する者
8年以上の実務経験を有する者など
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