鉄骨住宅のよさは?軽量鉄骨と重量鉄骨の違いまとめ

住宅といえば、木造や鉄筋コンクリートを思い浮かべる方が多いでしょう。
鉄骨造りというのもあるのですが、鉄骨にも軽量・重量の2種類あるんですよ。
知ってました?

FC2USER778237VWM さん

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軽量鉄骨と重量鉄骨の違い

軽量鉄骨と重量鉄骨の違いですが、その名の通り、軽いか重いかの違いになります。しかし、鉄自体の比重が異なることによる重さの違いではなく、それは同じ鉄を用いながら鉄骨の厚みが異なることによる単位当たりの重量の違いになります。一般的に軽量鉄骨は厚み6mm未満、重量鉄骨は6mm以上となっています。

1.鉄骨の大量生産が可能
2.法定耐用年数(国が定めた耐用年数)は19~27年
3.柱や梁が細いため、使用する鉄骨の本数や筋交いを多くして建物の強度を上げる
4.使用する鉄骨の本数が多いため、建築可能な間取りのパターンが限られる
5.住宅や小規模店舗などの建築に用いられる
6.建築費用が比較的安い

1.鉄骨の大量生産には不向き(成型に時間を要する)
2.法定耐用年数は34年
3.柱や梁が太い分、軽量鉄骨より少ない本数で骨組みを造ることが可能
4.使用される鉄骨の本数が少ないため、建築可能な間取りのパターンが多い
5.大型マンションやビルなどの建築に用いられる
6.建築費用が比較的高い

■建てられる建物の違い

軽量鉄骨を用いる際は比較的小規模の建物が建てられることがほとんどで、戸建て住宅やアパート、小規模の店舗などで採用されます。また、階数としても2階建ての建物が中心となります。一方、重量鉄骨を用いる際は大規模なマンションや工場などが建てられることがほとんどです。

■軽量鉄骨のメリット(耐震性)

軽量鉄骨造の耐震性は、木造以上で重量鉄骨造以下と言えるでしょう。鉄骨が折れにくいことから、耐震性は低くありません。欠点は重量があるため、地震の揺れを感じやすいことです。しかし粘り強く耐えることで、完全に倒壊してしまう危険が少ないという大きなメリットがあります。

■軽量鉄骨のメリット(虫が出にくい)

軽量鉄骨造は高層の鉄筋コンクリート造より虫が出やすいのですが、木造建築物と比べると出にくいと言えるでしょう。ただし虫の出現具合は、構造よりも環境に左右される面が大きいです。「鉄骨造だから安心」ということはありませんので、生活の中で十分な対策が必要となります。

■重量鉄骨のメリット

重量鉄骨は、厚い板で構成された部材のこと。軽量鉄骨に比べると、大きな力に耐えられるし地震時の安全性が高い、と言えます。
では住環境はどうか。
もちろん軽量鉄骨造より幾分かマシです。
ただ、重量鉄骨造が全て音の問題をクリアしているか、と言うとそうでもない。
吸音材や断熱材のグレードが低ければ、その分遮音性は低いからです。
この点、RC造であれば「壁厚」が同じなら、遮音性はどんな建物も同じ。
住環境のグレードはRC造に軍配が上がるでしょう。

■融資の違い

多くの銀行は、融資返済期間を減価償却年数の残り年数を基準に考えます。そのため、中古軽量鉄骨物件で30年返済の融資を引くことは稀であり、築20年未満の物件でも最長で、10年~15年なんてことが多いのではないでしょうか。
地方物件になると15年どころか融資不可なんてことも普通にあります。
その点、重量鉄骨の場合、築20年近くても25年や30年返済の融資を引ける場合があります。

軽量鉄骨に適した用途は

軽量鉄骨って、どんな建物に使われるのが適しているんでしょうか。

■S造/鉄骨造

S造の中に重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があること。賃貸物件の建物構造にもこの表記がなされていることは多いと思います。
鋼材の厚みが6mm以上のものを「重量鉄骨構造」、6mm未満のものを「軽量鉄骨造」と呼び、前者は主にビルや高層マンションなど大規模建築物をつくる際に、後者は「軽量鉄骨造」は一般住宅や小規模店舗などで用いられるケースが多いです。

■重量鉄骨に適した用途は

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