施工管理とは、工程管理や安全管理、品質管理などを建築現場で行う仕事です。
工事が大規模になるほど工程は複雑になり技術者の数も増えるため、施工管理によって計画性のある質の高い工事を行う必要性があるのです。
施工管理の仕事ってどんなもの?やりがいや大変なこととは?
建築現場で欠かせない施工管理。今回は、この施工管理について、やりがいや大変なこと、必要なスキルなどを紹介していきます。
施工管理の主な仕事は、発注者との打ち合わせや技術者の指導といった、現場管理や監督業務です。
誰でも施工管理として働けるというわけではなく、国家資格である「施工管理技士」の取得が必要になります。
全体を管理する施工管理の仕事では現場指揮以外にも、業者との打ちあわせやデスクワークも行うことになります。もちろん、実際の建設工事においては、施工管理が現場監督を兼ねていることが多く、あくまで言葉上の定義の違いとなります。
専門分野ごとに、建設機械・土木・建築・電気工事・管工事・造園と6種類の「施工管理技士」資格が存在し、それぞれに1級・2級の区分があります。1級・2級によって違いはありますが、資格を持つことにより、法律で工事現場に置かなければいけないと定められている専任技術者・主任技術者・管理技術者になることが認められ、仕事の幅を広げることができます。
設計と協力して各種の施工図に落とし込み、多くの職人を取りまとめながら工事を進め、パースのイメージ通りに完成したときには、言葉で表現できないくらいの感動を覚えるでしょう。成果が目に見えるという点でも、やりがいはひとしおです。
現場に関わるたくさんの技術者たちをまとめていくことも建築施工管理技士のやりがいの一つとなります。
こだわりを持った職人気質の人も多いため一筋縄ではいかないこともありますが、気難しい人たちとも上手にコミュニケーションをとり、それぞれの力を組み合わせてゴールに向かって進んでいくことに、やりがいを感じている建築施工管理技士は多いようです。
建築施工管理技士は、超高層マンションや商業ビル、駅や病院など、人の生活を支えたり、公共性の高い建物の工事に携わる機会が多くあります。
責任は重大ですが、無事に良いものを完成させることができれば満足感でいっぱいになりますし、自分の携わった仕事が評価されたときにはものすごくうれしくなります。
どの現場においても、完成に近づくにつれ建物に愛着が湧いてきます。少しでも良いものを、という思いが込み上げ、引き渡しの日は、まるで親のような気持ちに。「我が子」とも思える建物を、大事に使用していただき、さまざまな人が訪れ、そこには笑顔が溢れている。この建物を造ったのは間違いなく自分だと胸を張って言えることも、やりがいにつながっています。
現場監督である施工管理は、トラブルが起きた場合に責任を問われるポジションです。そのため、現場で最も責任の大きい仕事であり、問題が発生したときはすぐに対処しなければなりません。たとえ、休日だとしても常に連絡が取れるようにしておく必要があります。
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