年に数回しか開催されないイベントで無線機が必要になったり、故障などであと数台足りない、といったこともあると思いますが、そのようなケースでもレンタルがとても便利です。レンタルなら、必要なときに必要な分だけ揃えることが出来ます。
無線機レンタルはどんなポイントに注目するべき?目的に応じたものを借りよう!
無線機は、購入だけでなくレンタルも可能です。今回は、無線機レンタルのメリットや注意点、業者の選び方について紹介していきます。
購入した場合、メンテナンスも自分で行わなければなりませんが、使うたびにメンテナンスするのは手間や時間がかかって大変です。
だからといってメンテナンスを怠り、業務中に無線機が使えなくなってしまっては困ります。
安心して使用するためにも定期的な維持管理が欠かせませんが、レンタルなら自分でメンテナンスをする必要がありません。
一般業務用無線機やデジタル簡易無線機、デジタルMCA無線機など安定した通信を広域で行える無線機は、購入時にはそれなりのコストが必要です。例えばアイコムから出ているトランシーバー(IC-D60)の希望小売価格は1台192,000円(税別)になります。しかし同機種のレンタルの場合、1台の料金が4泊5日で5,000円前後と言った感じです。
無線機の種類にもよりますし、無線機器の種類によっても、電波の届く範囲、同時連絡の可否、ハンズフリー機能の有無など、特徴が異なっています。レンタルであれば、そうした機能性を考慮しながら、用途に合わせて柔軟にレンタルする機種を変更できるようになります。
レンタル業者のサポート体制も、しっかり確認してから選ぶようにしましょう。
「使い方がわからない」「故障してしまった」といったトラブルが起こった場合、対応の質は業者によってかなり変わってきます。最近では、専門スタッフが現地でレクチャーしてくれるという親切な業者も出てきています。
レンタルを検討している無線機レンタルの会社が無線機のレンタルだけでなく、長年無線機を販売している会社であることです。長ければいいというわけではないですが、長年無線機を扱っていれば、やはり購入者からの問い合わせやアフターフォローをしなければいけませんから、必然的にいろいろな使用環境でのノウハウやトラブル対応ができるという目安になるからです。
保有機種や台数を多く在庫している無線機レンタル会社の場合は、今日連絡して今日届けてほしい、追加で急に無線機を増やしたいなど、緊急時にすぐに対応することができるため、業者選びの目安になります。
レンタル使用が可能なインカムは、デジタル登録局のみです。これは、2008年の電波法改正によって誕生したもので、局という名前から誤解を生みやすいのですが、これは無線機の種類のようなものです。免許局やアナログ登録局といった無線機は、レンタル使用をしてはいけないのです。
罰せられるのは電波を出した人=使用した人である点です。レンタルした業者は、これによって罰せられる事がないのです。そのため、悪質なレンタル業者が後を絶たないのが現状です。価格が安いからといってよく確認せずにレンタルをすると、自分が罰されてしまうことにもなりかねません。
実は海外モデルの無線機は電波法違反のモデルが多く、一般的には使用しないほうが良いとされています。一般に使用できる無線機には特定無線設備の技術基準適合証明のマーク(略して技適マーク)が付いています。この技適マークが付いていない無線機は免許を受けられない、または違法となる危険性があるので、無線機を購入・使用する場合は十分に気をつけなければなりません。
無線機をレンタルする時には、どのような用途で、どのような広さで使うかしっかり把握しておかなければならないでしょう。なぜかというと、トランシーバーには通信限界距離があるからです。
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