望まない妊娠をした場合はどうする?中絶に関する知識とリスク

中絶は、心身ともにリスクの大きい方法です。しかし、望まない妊娠でやむを得ず中絶しなくてはならないこともあるかもしれません。今回は、中絶をする前に確認しておきたい基礎知識や病院の選び方について紹介していきます。

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望まぬ妊娠をした場合の対処法として

望まない妊娠をしてしまった場合、産むことを選ぶ人もいれば、よく考えた結果、やむなく中絶を選ぶ人もいます。
ここでは、中絶をした人が「なぜ中絶を選んだのか」、その理由を紹介していきます。

・避妊が十分にできておらず妊娠してしまったケース

「自分では完璧に避妊をしているつもりでした。
なので、妊娠が分かったときは驚きましたし、自分の考えの甘さを痛感しました」(20歳・大学生)

「中絶」理由で最も多いのが、この「避妊をしていたので、妊娠するとは思わなかった」というものです。

コンドームを代表とする避妊手段は、世の中に数多く存在します。
しかし、そのどれもが100%の避妊効果があるとは言い切れません。

・経済的な理由で中絶してしまったケース

「妊娠が分かったとき、”産みたい!”って心から思いました。
でも、当時の経済力では出産はおろか、まともな育児ができないと判断し諦めました」(25歳・会社員)

経済的な理由で、「中絶」を選ぶ女性も少なくありません。
パートナーやご自身が、安定した収入を得れる状況に無いケースを指します。

妊娠が継続できなかった理由としては、「子どもは欲しかったが経済的な理由で諦めた」が52.4%と最多。次いで、「産み育てる自信がなかった」(34.9%)、「自分は産みたかったがパートナーが反対した」(25.4%)と続きます。

中絶する場合は病院選びにこだわろう

・心的ケアが徹底されているクリニックを選ぶ

中絶手術は女性の体だけでなく、心にも大きな傷を負うことになるものです。
対応が冷たくて傷つけられるのではないか、男性に対応してもらうことに抵抗があるなどの不安があると、なかなか受診できずにどんどん妊娠期間が進んでしまいます。
心身の負担を軽くするためにも、クリニック選びは慎重に、通うことが億劫にならないところを選びましょう。

・避妊についての相談も受けてくれるクリニックを選ぶ

中絶手術は、女性の心身に多かれ少なかれ傷を残します。その傷を浅いものにするためにも病院選びは慎重に行なってください。

そして手術の後は避妊を徹底し、望まない妊娠をしないような努力をしましょう。いまは手軽な避妊方法がたくさんありますから、手術の診察の際に医師に相談するといいと思います。

女性の目線に立ってくれる病院であれば、気軽に相談することができるはずです。

・アフターフォローが充実しているかチェックする

中絶手術による子宮のトラブルは、医師が未熟な場合や感染症の予防が徹底していない場合に起こることが多いようです。感染症は器具の滅菌を徹底したり、滅菌対策を行なった手術室であれば、そのリスクは減らすことができます。

また、術後のフォローをしっかり行なってくれる病院であれば問題が起こる可能性はかなり減るでしょう。

中絶に関する基本知識を知っておこう

・病院への受診はいつすればいい?

まずは市販の妊娠検査薬を使って調べます。
妊娠していると分かった場合、迷ったり悩んでいる方は、産むか産まないかは、この時はまだ決めなくても大丈夫です。ただし、すぐに受診してくださいね。

・手術はどのくらい時間がかかる?

中絶手術自体の所要時間は15分程度です。麻酔で眠っている間に手術は終了します。 術後の痛みには個人差があり、痛みを感じる方もいらっしゃいます。その時はお薬や点滴をしますので、遠慮なく看護師にお伝えくださいね。

・何週までなら中絶手術が受けられる?

妊娠12週未満までを妊娠初期といいます。 当日妊娠検査後、中絶手術可能と判断できた場合、日帰無痛人工中絶手術が受けられます。

妊娠12週以降に中絶した場合は、役所に「死産届」を出さなくてはなりません。手術が可能なのも法律で妊娠21週6日までと決められており、満22週以降の中絶は禁止されています。

・中絶の手術方法は?

妊娠初期(12週未満)には子宮内容除去術として掻爬法(そうは法、内容をかきだす方法)または吸引法(器械で吸い出す方法)が行われます。子宮口をあらかじめ拡張した上で、ほとんどの場合は静脈麻酔をして、器械的に子宮の内容物を除去する方法です。通常は10 〜15分程度の手術で済み、痛みや出血も少ないので、体調などに問題がなければその日のうちに帰宅できます。

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