木材は生き物ですから上記のように時が経つと反ったり曲がったりする可能性があります。
鉄はそれがありません。
鉄の弱点はサビと疲労破壊ですが、防錆材が優秀な点と、住宅の使用用途で疲労破壊を起こすことは考えられない為、経年劣化という観点からは鉄骨の方が優秀だと言えると思います。
鉄骨住宅を建てるうえで覚えておきたいこと
鉄骨住宅を建てるなら、鉄骨住宅のメリットだけでなくデメリットも押さえておきましょう。今回は、鉄骨住宅に関する基礎知識や業者選びのポイントを紹介していきます。
鉄の強度は一定です。
同じ規格なら全てが均一な強さを持っています。
つまり「この鉄骨住宅メーカーは弱い」なんてことは殆どないと考えて良いでしょう。
柱と柱の間隔を大きく取ることができるため、広くて開放的な窓や、柱の少ない広いリビングを設計することが可能になります。
軽量鉄骨では約5m、重要鉄骨なら更に大きな間隔を取ることができます。
木造住宅でも可能ですが、太くて大きな木材が必要になり、とても高額になってしまうためオススメできません。
鉄骨住宅というと“頑丈で大きな建物”というイメージからか、狭小や変形の敷地には建てにくいという誤解も一部にあるようですが、多くの鉄骨系ハウスメーカーでは、数10cm単位での細やかな設計が可能。厳しい条件の敷地を無駄なく活用して、理想の間取りに近づけていくことができます。
鉄骨住宅は木造と比べると割高になります。
景気による鉄の価格上昇があれば、鉄骨住宅の価格は当然上がっていまうので、購入時期も合わせて検討したいところですね。東京オリンピックが行われる2020年に鉄骨住宅を購入するなら、今購入した方が鉄の価格は安いと予想されています。
ほとんど木材を使っていないと思われる構造の建物は
シロアリの被害にあわないと思っている方が多いと思います。
答えはNOです!
軽量鉄骨住宅やマンションと言うと木造住宅のように木材を使用していないため
シロアリの被害をうける部分が無いじゃないかと思いがちですが
実は、軽量鉄骨造やマンションでも木材を使用している部分はあるため
シロアリの被害とは無縁なわけではないのです。
木造でもRC造でも適切に断熱されていなければ寒いのは同じこと。住まいは、何よりも断熱が重要です。とくに注意したいのは古い鉄骨住宅。昔は「鉄骨造はALC板が断熱材の変わりになる」といって、断熱材を入れないこともあったそうです。
〈鉱物繊維系〉グラスウール、ロックウールなど
低コストで防音性と吸音性がある
〈木質繊維系〉セルロースファイバーなど
自然素材でやさしいイメージ、防音性と吸音性がある
グラスウールは、ガラス(主にリサイクルガラス)を高温で溶かし、綿状にした細い繊維の集まりのことです。細い繊維同士が絡まり合うことによって空気を閉じ込め、軽量かつ断熱性の高い素材として活用することができます。
ロックウールは、その名の通り岩を原材料にして作られた鉱物繊維です。
ハワイ島マウナロア火山という場所で発見されたウール状の繊維がきっかけとなり、欧米を中心に岩石等の繊維化技術が始まりました。
ロックウールは、ケイ酸と酸化カルシウムを主成分とする鉱物を、溶鉱炉の中で1500〜1600℃で加熱し、遠心力などで吹き飛ばすことで繊維状にしています。
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