新電力とは、既存の大手電力会社である一般電気事業者(現在、北海道電力、東北電力、東京電力、北陸電力、中部電力、 関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力など)とは別の、特定規模電気事業者(PPS:Power Producer and Supplier) のことで、 2016年3月までは「契約電力が50kW以上の需要家に対して、一般電気事業者が有する電線路を通じて電力供給を行う事業者(いわゆる小売自由化部門への新規参入者(PPS)」 (資源エネルギー庁)となっていました。
これからはこっちの方がお得?新電力会社について詳しく解説
新電力会社をご存知でしょうか?電力自由化のおかげで様々なスタイルが登場していますが、まだまだ馴染みがない人が多いのも事実。そこで、新電力会社とはどのような存在なのかを様々な角度からチェックしてみました。
新電力とは、大手電力会社10社以外の新しい電力会社のことをいいます。今まで地域独占で電力供給を行ってきた電力会社10社と区別するために「新電力」と頭に「新」をつけて呼ばれています。
実はこの新電力のなかにも、実は「発電」だけ行う会社もあれば、「発電」も電気の「小売り」も行うところ、電気の「小売り」だけを行う会社などいくつかタイプがあります。
部分自由化の範囲が広がるのにつれて参入してきたのが、この新電力という電気事業者です。新電力の参入数は、このところ急増しています。部分自由化の実施当初は、20社(経産省への届け出数)にも満たなかったのですが、2011年の東日本大震災後の電力需給ひっ迫により、一気に増大し、2013年には100社を突破、2015年4月末現在で何と650社あまりに達しています。
2016年4月から始まった電力自由化。これまでは電力会社に選択肢などありませんでしたが、地域によっては数十社を超える新電力の中から、好きなプランを選べるようになりました。
電力事業は「発電」と「送配電」、および「電力販売」の大きく分けると3部門になります。発電と電力販売は自由化されますが、送配電はいまだに1社独占となっています。
それは当然と言えば当然であり、参入してくる新電力がそれぞれ自前の送電網を作れば日本国中、送電網ばかりになり景色が悪くなりますね。
新電力会社が注目される一番の理由と言えるのが、その料金プランの安さです。新電力会社が電力料金を安くできる理由はいくつかありますが、一番は業務の効率化が関係しています。
まず事実として、新電力の電気料金が安いということを示しておきます。資源エネルギー庁の電力小売全面自由化の進捗状況(2017年7月7日)によると新電力は従来の電力に比べて、販売単価が約4%安くなっています。これまでの規制料金の単価が22.2円でしたが、新電力は0.9円安い21.3円に下がっています。
従来は、名古屋に住んでいる人は中部電力を使用していましたが、今からは多くの新電力の会社が電力業界に参入してくるため自由に電力会社を選択してもいいことになります。そのため、中部の電力会社を中国に住んでいる人が利用することも可能です。
どんどん新電力の会社が現在でも新しく電力業界に参入して、これに伴ってどんどん新しい電気料金プランも出ています。今からも同様の流れは続くと想定されます。
全国には現在計543の電力事業者が存在しています。
(参考:登録小売電気事業者一覧|資源エネルギー庁)
そのため、どの電力会社を選ぶのがあなたにとって一番オトクなのか分からなくなってきているのが現状です。
そこで、まずは全国の電力会社を一括比較してみましょう!
一番分かりやすい違いは料金です。
使い方、使う量が全く同じでも、年間で2万円もの差がつくこともあります。使い勝手は何も変わらないのに料金だけ下がる、というのはうれしいですね。賢く選んで節約してください。
電力会社の選び方において、特に大切なことは自分や家族の生活スタイルを把握しておくことです。電力会社の選び方というと、電気料金プランの比較やサービス内容などを最初に確認しがちですが、その方法ですとリスクがあります。
その一番の決め手は「東京ガスとは既にガスの契約をしているから一本化することで絶対お得になる」という身近な利用者の声でした。
後述しますが、絶対に安くなるかは家族構成や現在の契約内容によります。ただうちの場合はマイカーを持っていないし、愛用しているインターネット会社は電気事業に取り組んでいないし、結局東京ガスだけが今の自分の生活に一番縁があったのです。
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