これで分かる!ヘルニアの治療方法

腰の痛みで悩んでいる人は、年齢問わず多いものです。特に、働き盛りの若い世代の男性なら、その症状は「ヘルニア」かもしれません。今回は、ヘルニアについて、原因や症状を解説しながら、ヘルニアの治療法について紹介していきます。

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ヘルニアってどんな病気?

ヘルニアとは、体内のある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態を指します。有名なところでは、臍ヘルニア〈でべそ〉、鼠径ヘルニア〈脱腸)があります。これが背骨のクッションである椎間板におこったものを椎間板ヘルニアと呼びます。椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が、外に飛び出してしまった状態です。

・腰付近で起こる「椎間板ヘルニア」とは

腰痛や坐骨神経痛の中で、特に多い疾患が腰椎椎間板ヘルニアです。青年期・実年の時期に多発します。突然発生するタイプと、慢性的にじわじわと生じる場合があります。

正常椎間板の場合にはその後にある神経は自由に動くことができます。体の曲げ伸ばしによって神経は障害物なく脊柱管内を痛みもなくスムーズに滑ることができます。

・悪化すると腰以外にも痛みやしびれが発生する

椎間板ヘルニアになりますと、後方にある神経は圧迫されて上下に動くことができなくなってしまいます。この動きにくい神経に歪みの力が加わる結果、腰痛や足(脚)の痛みが起こったりします。場合によっては脚の麻痺、しびれ、足の冷たさ等々を起こすこともあります。

・椎間板ヘルニアの原因

加齢に伴う椎間板の老化の過程で生じますが、急に重い物を持ち上げる、中腰といった日常の動作、激しいスポーツなどの腰への負担がきっかけとなることが少なくありません。また、喫煙、遺伝(同一家系内に発症しやすい)、精神・社会的側面(不安、抑うつ、結婚生活)や、仕事に対する姿勢(仕事上のストレス、仕事への集中度や満足度、失職)などが深く関与していることも指摘されています。

年代によってヘルニアの症状って違うの?

椎間板ヘルニアは比較的若い年代(青、壮年期)、特に男性に多いのが特徴です。腰痛と一方のおしりから太ももの裏、ふくらはぎの裏にかけての坐骨神経に沿って鋭い痛みを伴います。

20代から70代まで各年齢層の方が手術を受けており、男女とも働き盛りの30~50代にピークがありました。

20代で頚椎椎間板ヘルニアになるのは、首を酷使する、格闘技の選手やラグビーの選手に多く見られます。

中年以降では、下から上ばかり見ている電線の仕事や、黒板を書く姿勢が良くないせいか、教師の方を何人か経験していますが、首に負担のない職業の方も多くいます。

ヘルニアの治療方法

医者の立場からすると、電気治療はあくまでも一時しのぎの治療なんです。筋肉を刺激して血流を良くすることで痛みが緩和されますが、筋肉か筋膜にある痛みが緩和されるだけでなので、根本までは治療できないんですね。

手術療法は、症状の原因と思われるヘルニアを除去する方法です。全身麻酔下で5~6cm背中を切開して飛び出したヘルニアを切除する従来法に代わって、最近は”身体に優しい手術”の普及が進んできました。

・手術はわずか10分ほど。日帰りで治療できる「レーザー治療PLDD」

椎間板ヘルニアは、腰椎と腰椎の間にある椎間板が、押し出されてはみ出てしまった状態を言います。このはみ出た部分を引っ込めるために、椎間板そのものに針を刺して、そこからレーザーを放出させる施術が、レーザーによる椎間板ヘルニア治療です。簡単に説明すると、局所麻酔を打ち、背中から針を通してレーザーをちょっぴり照射するだけ。

代表的な保存療法には、消炎鎮痛薬を使った痛みに対する治療や、骨盤にベルトをかけて引っ張るけん引療法、患部の筋肉の緊張を取る温熱療法などがあります。日本整形外科学会の診療ガイドラインでは、緊急例をのぞき、保存療法を3ヶ月間試みた後に症状の改善が認められず、強い要望があった場合に、手術療法が勧められています。

・投薬、注射による治療

椎間板ヘルニアの多くは数か月で自然に小さくなり、症状が軽くなると言われています。飛び出した椎間板ヘルニアが完全に無くならなくても、神経に当たらなくなったり、押されていた神経の炎症が治まったりすると症状は軽くなると考えられます。症状が出てから間もない場合には、症状を和らげる治療(痛み止めや炎症を抑える薬、ブロック注射)が中心になります。

ヘルニア治療のリスク

・温熱療法のリスク

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