M&Aコンサルタントと名乗る、買い手に直接伝手がない単なるブローカーのようなM&Aコンサルタントも多くいます。そういった業者は、いろんな業者に情報をばらまき、買い手を直接有しているM&Aコンサルタントと繋いで終わりという場合も多く、さらにコンサルティングができないような人も実際いるのです。

実際にお客様から、M&A業者のセカンドオピニオンとしてお問い合わせがあった際のケースです。秘密保持契約を交わさずに決算書などの情報を求めてきたというケースもあります。財務情報を開示する前に秘密保持契約をしっかり結びましょう。

４．担当者がM＆Aの経験が豊富かどうか。（過去の実績など聞いて、自身の業界や売上規模での経験があるかどうかを見極めます。）

ひとくちにM&A会社といっても、相談する企業の事業規模や経営状況によって、選び方は変わってきますが、もっとも重要視してほしいのが「経営者が納得のいく情報・サポートを提供できる」M&A会社であるということ。

会社売却は、経営者様にとって、大変重要な決断です。そのための検討は、いくら早めに始めても早すぎるということはありません。
会社の譲渡に少しでもご関心がある経営者様は、まずは情報収集から始めてみるのはいかがでしょうか。

① 売却以外の選択肢について
② 売却可能性
③ 相手先の選定方法
④ 売却見込価格
⑤ 仲介手数料および税金
⑥ 売却後の従業員の処遇
⑦ 売却価格を高めるためにできること
⑧ 売却までのスケジュール

Ｍ＆Ａをスムーズに進めるためには、企画発案したそのときからＭ＆Ａに対する情報収集もしておくことが大切です。
Ｍ＆Ａ仲介業者の中には定期的にセミナーを実施している会社もあります。
積極的に参加し、情報交換や類似案件例などを参考にＭ＆Ａを進めていくことをお勧めします。

Ｍ＆Ａ仲介業者を選ぶときのひとつの基準として手数料の大小があります。
手数料が安いにこしたことはありませんが、安かろう悪かろうでは本末転倒、それなりの対価を支払う覚悟で良いＭ＆Ａを進める必要があります。