Aさんの失敗の要因は、物件のあるエリアに住んでいる人たちの需要や特性を考えきれていないことでした。大学生をターゲットにした物件選びでは学校までのアクセスはもちろん、無理なく払える家賃かどうか検討することが大切です。学生マンションの相場を考慮した物件選び・家賃設定をする必要がありました。
不動産投資に失敗する人の特徴とは
不動産投資はきっちりと行えば成功率の高い投資です。しかしもちろん失敗する人もいます。失敗する人には共通点があります。今回は不動産投資で失敗しやすい人の特徴と、どうすれば成功率を高められるかを解説します。
まず初めに、常に勉強する姿勢を持っていないということが理由として挙げられます。
不動産投資のみならず、投資の世界で成功するためには、常に学び続ける姿勢を持つことがとても大切です。
例えば、サラリーマンとして仕事をしている方は、一日8時間労働として、一年間に約1,500時間を費やしているという計算になります。
それほど沢山の時間を使い、プロとして仕事をしているわけです。
一方、不動産投資に関しては、土日それぞれ3時間を使って勉強をしたとしても一年間で約300時間です。
つまり、本業に比べると投資の方が絶対的に費やす時間が短いのですが、金額の面を考えると給料を大きく上回る投資をする場合が多いのです。
だからこそ、投資をする上では、しっかりと勉強をしなければいけないのです。
不動産投資に失敗する人には共通した特徴があります。たとえば、不動産投資を始めれば必ず稼げるなどと安易に考えている人は、まず失敗します。また、いくら払っていくら損をしたかなどの収支を正確に把握しようとしない人も同様です。
不動産投資を行うサラリーマンは多いが、失敗する人もかなりいる。不動産投資に誘う書籍が多数出版されている。どれもみな「これなら自分にも簡単にできそう」と思えるような内容のものばかり。ところが、残念ながら不動産投資はそんなに簡単にできるようなものではない。
まず多い失敗理由としては、「価格」だけで物件を選んでしまうということです。結論から言うと、価格だけで不動産を選ぶと一見利回りは高く見えますが、空室リスクと家賃下落リスクが高くなります。そのため、結果的に利益が上がりにくい物件になってしまうのです。
「空室がある場合の表面利回りは募集家賃による架空の利回りで、実際の家賃収入による計算ではない!」
販売条件に書かれている家賃で空室が埋められなければ、表面利回りに意味は無い。
アパート経営の失敗を限りなく0%に近づけるには、想定されるリスク・デメリットへの対策をあらかじめ用意しておくことが重要です。アパート経営では老朽化による修繕費や設備不備による被害の拡大、家賃滞納などのリスクが考えられます。
事業というのは常にリスクと隣り合わせです。
会社経営のように景気の悪化、人材の確保・流出、キャッシュフローの悪化など、経営者は悩みが尽きることはありません。
これは不動産投資にも同じことがいえます。
事業である以上、存在するリスクについて常に準備しておく必要があります。
賃貸収入を目的とした不動産投資は、昔も今も変わらず非常に安定した素晴らしい投資だと思いますが、しっかりと勉強しないで始めると思わぬ失敗をしてしまったり、こんなはずじゃなかったということになりかねません。サラリーマンが副業で行うとしても、不動産投資をやるなら本気で取り組む覚悟が必要です。
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