部下が離れない上手な叱り方とは?頼られる上司になるには叱り方のポイントを押さえること

部下が離れない上手な叱り方とは?頼られる上司になるには叱り方のポイントを押さえること

部下が何かミスをしたり、間違った行為をしたりしても、上手に叱ることができない…。

そんな人は多いでしょう。どうすれば上手く叱れるようになるのか、上手な部下の叱り方についてまとめました。

Forsted46 さん

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部下を上手く叱れない人が増えている

部下に対して「上手く叱れない…」という悩みを抱えている人は多いでしょう。

なぜ「叱る」のが難しいのか。

それは、人は「嫌われたくない」という感情を優先してしまうからです。

「この程度であれば、まだ叱らなくてもいいかもしれない」 「このぐらいであれば大目にみてあげよう」

このようにして、「嫌われたくない」という気持ちが、「叱る」という行為を止めてしまうのです。

上司として、先輩として人間関係をうまく結べない人は得てして、自分ができている人。

どうしてできないのか?がわからず、ついつい自分でやってしまったり、ただ叱るだけで相手のわからないことを聞こうとしません。

最後には「いいから私の言ったとおりにして!」と怒鳴ってしまうことも。

このような理由から、部下を上手く叱れないという人が増えているようです。

どうすれば上手く叱れるようになるんでしょうか?そのためには、まず「叱る」ということの意味をしっかり理解しておく必要があります。

「叱る」と「怒る」の違い

「叱る」と「怒る」こととは違います。
具体的にどう違うのか、見ていきましょう。

「簡単に説明すると、『叱る』というのは相手本位の行為ですが、『怒る』は自分本位の行為といえます。

自分が困りたくないから、相手に行動の回避を求める。『お前がちゃんとやらないと俺の評価が下がる』など、自分の利益や保身のためのコミュニケーションが、『怒る』という行為です。

その点、『叱る』は相手の成長や、望ましい行動を促すきっかけをつくることが目的なのです」

この違いをきちんと理解していないと、部下から反感を買ってしまう可能性が高くなります。

部下から頼られる上司になりたいなら、「叱る」という行為の意味をちゃんと理解しておくことが大事です。

上手な叱り方のポイント

では、きちんと部下を「叱る」には、どのようにすればいいのでしょうか?
上手な叱り方のポイントをご紹介します。

まずは叱るときの基準を決めておこう

たとえば遅刻した人を叱る場合。1分遅れたら注意するのか、それとも5分なのか、1回の遅刻で叱るのか、2日連続だったらどうか……。叱る「基準」を決めておかないと、場面場面で迷うことになります。これは大きな負担です。

当然、基準がなければ、相手からも信頼されません。その場の感情や好き嫌いで叱ってしまったら、後輩は「フェアでない」と感じてしまうでしょう。

感情的にならないこと

怒るのではなく叱る、感情ではなく理性で語ることを忘れてはいけません。

カッとしやすいタイプの人は、部下をその場で叱りつけるのではなく、別室に呼び出したり、少し後の時間を指定したりして、少し自分が冷静になるための時間を取った方がいいかもしれませんね。

その人自身の性格を否定しないこと

部下の行動やミスを指摘はしても、「キャラクター(性格や人格)には触れない」ようにしましょう。とくに、キャラクターを否定するような言い方は反発を招きます。

例えば、会議に遅刻することを「君はだらしがないから遅刻するんだ」といったり、ケアレスミスを「あなたはいつも不注意だ」といったりするのはNGです。

個別に短く叱ること

言いたいことは山ほどあっても、説教のように叱れば相手は困惑するでしょう。耳を貸さない場合もありえます。

ですから、叱るべきことを絞り、できればひと言に収めるのが好ましいのです。叱る時は、一対一を守りましょう。相手のことを思いやるのならば、大勢の前で叱って、恥をかかせる必要はないのです。

叱った後は必ずフォローを入れる

叱った後は、励ましたり褒めたりして相手の感情をプラスにして話を終わります。

「期待しているよ」「次は大丈夫」などとフォローを入れて相手のモチベーション維持を心がけましょう。

怒りに身を任せて部下を非難するのではなく、何に対して叱っているのかを明確にし、冷静に話をすることが大切です。

また、ただ注意するだけでなく、どうすれば改善できるのかアドバイスをすることも忘れないようにしましょう。

叱り方のコツを学んで部下と良好な関係を築こう

社員が離職するのは、上司との関係性が大きく影響していると言われています。

なので、その会社で社員に長く働いてもらうためにも、部下ときちんと信頼関係を築いておくことが大切です。

今回ご紹介した上手な叱り方のポイントを押さえて、部下と良好な関係を築いていきましょう。

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