気を付けて!奨学金返済が滞るとブラックリストに

経済的な不安があっても大学生活が送れるようにある奨学金。でも返済しなけらば行けないものも多くあります。奨学金の返済が滞ってブラックリストに載る、クレジットカードが作れないなどの問題が出てきています。奨学金とブラックリストについてまとめてみました。

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そもそも奨学金の目的は?

奨学金制度は、優れた学力や能力を持っている学生、学習意欲の強い学生が、経済的な理由から、進学が難しい場合に、学費や生活費の支援をする制度です。
給付される奨学金は、返済する必要がありませんが、貸与される奨学金は、一定の期間の間に返済しなければなりません。

成績や家庭状況などによって、無利子で借りられるの第一種奨学金と、
有利子で借りる第二種奨学金とがあります。

勉強したい!という気持ちをサポートする制度。でもそれには給与タイプと貸与タイプがあるようです。

奨学金って返済する必要があるの?

貸与型の奨学金には返済時に利息のつく「有利子」と利息のつかない「無利子」のものがあります。
代表的な奨学金日本学生支援機構奨学金ですが、他にも企業や団体の運営する奨学金が数多くあります。

大学生活にかかる費用(授業料、生活費)はかなりの額になります。いくら借りるかによりますが、無利子にしろ、有利子にしろ、返済をしなければいけません。勉強しながらお金を借りている状態です。

貸与型奨学金とは?

、一般的なローンより低い利子や無利子で教育費を借りられる奨学金制度。

住宅ローンや車のローンに比べると有利子であってもその利息は低いものです。しかし学生本人が申込者となり、返済の責任は本人が背負うことになります。

貸与型奨学金いつから返済が始まるの?

受け取った奨学金は将来返済する義務がある。

通常は在学中に毎月、一定額を受け取っていく。在学中は返済する必要はなく、卒業した後7カ月目から月賦で返すのが原則だ。

無利子であっても、有利子であっても貸与奨学金は返済する必要があります。無利子であっても4年間の大学生活の費用を借りることになりますので、その総額は大きいものとなり長い期間奨学金を返済しなくてはいけないという人たちはたくさんいます。

貸与奨学金の利息は?

利率固定方式を選んでいて5月に貸与終了した場合は、利率0.23%が採用され、返還終了までこの利率となります。利率見直し方式で同じく5月に貸与終了した場合は、利率0.01%となりますが、およそ5年で見直しが行われます。

※いずれの方式も利率は年3%が上限、在学中および返還期限猶予中は無利息

利息固定型は毎月同じ利率で、同じ金額を返済してきます。利息はその時に景気状況などによっても変わってきます。大体0.5%から1.0%の間です。銀行のカードローンの利息は8-12%、キャッシングなどは18%、それに比べると非常に安く設定です。

貸与奨学金、実際の返済趣味レーションは?

毎月5万円の貸与型奨学金を4年間(48カ月間)利用したとして、貸与総額は240万円。この240万円を15年間毎月引き落としの月賦返還で返済するとして、利率0.23%で計算してみると……

●貸与金額:240万円
●貸与利率:0.23%
●返還期間:15年(返還回数180回)
⇒月賦返還額:1万3,580円(最終月支払額:1万3,666円)、返還総額:244万4,486円

※JASSOの奨学金貸与・返還シミュレーションによる計算

となります。実際に貸与された金額以外では、4万4,486円を余分に返済することになります。次に「利率見直し方式」ですが、2017年10月時点の0.01%で計算してみた場合、

●貸与金額:240万円
●貸与利率:0.01%
●返還期間:15年(返還回数180回)
⇒月賦返還額:1万3,343円(最終月支払額:1万3,450円)、返還総額:240万1,847円

※JASSOの奨学金貸与・返還シミュレーションによる計算

となります。もちろん5年ごとに見直しがあるため、返還終了まで0.01%のままではありませんが、返還総額の目安と考えてください。

毎月支払う金額はそんなに高くありません。しかし返済期間は15年間。その間には結婚や出産など新しい生活が始まります。それに240万円という金額も簡単に返せる金額ではありません。

奨学金の返済が遅れたらどうなるの?

延滞3カ月までの対応
もし奨学金の返済口座の残高が不足しており引落しができなかった場合は文書、電話による督促が行われます。

延滞4~9カ月までの対応
ここまでに延滞を解消できなかった人については、もはや機構が直接対応することはせず「債権回収会社(サービサー)」が個別の返還指導や「返還期限猶予制度」の案内をします。

9カ月を過ぎたら法的処理
この段階まで来てもなお、文書や電話による働きかけに効果がない、連絡が取れない、「返還期限猶予制度」の申請もしないという状況であればいよいよ法的処理が実施されます。

学生が勉強できるようにと設定されている奨学金ですが、長い返済期間にはいろいろな事が起きます。返済がおくれても3か月以内では債権回収会社へ連絡が行きます。(債権回会社は借金の滞納を回収する会社です。)そして9が月を過ぎると事前に必ず連絡がありますが、支払催促、つまり強制執行、差し押さえなどが行われることがあります。

奨学金の返済が遅れてしまうと、ブラックリストに載ってしまうの?

黙って延滞を続ければ年5%の延滞金がつくだけではなく、信用情報機関へのブラック情報の登録なども行われてしまいます。

そうなれば住宅ローンや自動車ローンなどの他のローンに影響が出てくることもありますので軽く考えることは禁物であり、滞納しそうになったらとにかく早めに相談!が鉄則です。

奨学金の返済は長期間にわたります。その間で3か月返済が遅れるとほかの金融機関と同じように、信用個人情報に事故物件として掲載されてしまいます。

気を付けて!奨学金でブラックリストに まとめ

大学生活を問題なく過ごせるようにサポートする奨学金。無利子であれ有利子であれ4年間の大学生活を支えるには、総額でかなりの金額になります。大学卒業と同時に返済を迫られる奨学金、少ない金額といえその期間は10年から20年、中にはもっと係る人も出てきます。

長い期間にわたって返済する奨学金、途中で仕事を変えたり、結婚や出産などで仕事ができなくなったりと、返済が滞る事も出てきます。奨学金というと特別な融資のような感じですが、借金と同じです。返済が3か月以上滞ってしまうと個人信用情報に事故物件、延滞物件として掲載されてしまいます。

返済が遅れそうな場合には、貸出先に連絡を入れ返済額、返済方法の相談をする事も可能です。簡単に使えるからと奨学金を使うのではなく、将来のことを考えて利用するようにしましょう。

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