多くの方に認知され始めてきたAED

さまざまな場所で見かけるAEDですが、多くの人に認知されるようになってきました。
しかし、AEDのことは知っていてもどのようなことに役立つか分からない人もいます。
そこで、今回はAEDについてまとめてみました。

FC2USER485198SJG さん

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AEDとは、どういった機器なのか

AEDは救急用具としての認識度は高いのですが、どのような時に役立つのか、どのような機器なのか知らない人もいます。
そこで、こちらではAEDがどのような機器なのか集めてみました。

AEDとは、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)の略称。心臓の不規則なふるえ(細動)を、電気ショックにより取り除く装置を指します。AEDが心臓の動きを自動解析して心室細動と判断したとき、電気ショックを与えて心臓を正常なリズムに戻すのです。

医療従事者以外が使える理由は

医療従事者以外でもAEDを使えるのは、救う命が増えるからです。急に人が倒れても、救急車が来るまでの間に何もしないと死亡率が高まります。一般市民1人1人がAEDをいつでも使用できるのが理想とされています。

心室細動とは、致死性不整脈のひとつ。血液を全身へ送り出す心臓部分(心室)の筋肉が、けいれんを起こして機能しなくなります。突然の心停止でとても多いのが心室細動ともいわれています。心室細動による心臓の機能不全を回復させるためには、AEDによる電気ショックが大切。むしろ、AEDこそが心室細動の唯一の治療方法なのです。

このように、AEDを使うことで救われる命が多くあります。

AEDが必要となる症状

こちらでは、AEDが必要となる症状とそうではない場合について集めてみました。

電気ショックが適応となるもうひとつの症状が心室頻拍です。正確には、無脈性心室頻拍(pulseless ventricular tachycardia:無脈性VT)、通称VTです。

心臓には、ポンプの機能があると前述しましたが、心臓の中でも体の中を巡ってきた血液を受け取る「心房」と、血液を送り出す「心室」があります。

心室頻拍の状態になると血液を送りだす役目の心室が興奮状態となり、ほとんど血液を送り出さなくなり、脈が触れなくなります。これが無脈性心室頻拍です。

心臓の筋肉がけいれんをおこす不整脈です。正常な心臓は全身に血液を送るために、心臓が膨らみ、そして収縮し、血液を吸い込み、吐き出すというポンプ機能が働いていて、良いリズムを刻んでいます。

しかし、心室細動の場合は、心臓の筋肉が無秩序なリズムになってしまい、しっかりと収縮できないためにポンプ機能を失った状態になります。

心静止は心臓が活動をしていない状態です。AEDは心臓のけいれんを取り除く機械ですので、この場合AEDを使っても「電気ショックは不要です。」と流れます。直ちに胸骨圧迫や人工呼吸に移ってください。

このように、AEDだからといってすべての症状に対応するわけではありません。
間違った使い方をしないように、正しい知識を取り入れておきましょう。

AEDの購入前に知っておきたいこと

こちらでは、AED購入前に知っておきたいことを集めてみました。

レンタルと購入はどちらが良い?

短期間の使用の場合は レンタルでも十分かもしれませんが、常備しておきたい場合、長い目で見ると、購入のほうが断然価格がお得と言えます。

AEDにかかる費用相場

AEDを導入するときに、もっとも気になるのはその価格でしょう。AEDの価格は、購入する場合はメーカーや機種によって差が生じてきますが、最近では30万以下の製品も増えてきている反面、製品によっては70万円前後のものもあります。

レンタル費用

レンタルも利用できます。レンタルの場合はレンタル期間によって価格が異なります。例えば1日だけのレンタルであれば月額7,000円程度から。5年間のレンタルであれば、毎月5,000円~6,500円程度と短期よりは安くなります。常備しておきたいのか、短期間だけ準備しておきたいのかといった目的によって購入かレンタルかを考えればいいと思います。

このように、AEDは決して安い買い物ではありません。
常備しておくのか、レンタルで問題ないのか、その点から考えてみましょう。

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