フランスのFrancois Gigot la Peyronieが1743年に最初に報告した病気です。発音は、ペイロニー病やパイロニー病ではなくペロニー病が正しい。陰茎硬化症や形成性陰茎硬化症と呼ぶこともあります。
ペロニー病は、陰茎海綿体白膜にしこりができる良性の病気であり、勃起時の痛み、しこりの触知、陰茎弯曲、陰茎短縮、勃起障害などになり性交障害の原因となります。
甘く見てはいけない!ペロニー病がもたらす悪影響とは?
ペロニー病というものを知っていますか?
男性を悩ませる病気のひとつであり、放置しておくと大変なことになります。
今回はペロニー病がどのようなものかについてまとめてみました。
ペロニー病が癌になることはありませんが、しこりや痛みが癌である場合も考えられます。区別が難しく、正確に診断するためにしこりの一部を切除して組織検査を行うこともあります。専門医の診察を受けることをお勧めします。
陰茎弯曲、勃起時の痛み、勃起障害などから性交障害の原因になります。また、手足の拘縮(Dupuytren’s contracture デュプイトラン拘縮:手のひらや足の裏の短縮・肥厚・線維症で指の屈曲変形を起こす)を伴うことがあります。
湾曲ペニスを見られたくない!
ペニスの悩みは、デリケートな男性心理に響きます。「見せたくない」という気持ちが先に立ち、性交に積極的になれなくなってしまいます。
スムーズにHできなくなる
「勃起すると痛い!」「うまく挿入できない」など、セックスの障害になってしまうこともあり、根本的な解決が必要になってきます。
機能性EDを誘発する可能性大
ペロニー病が引き起こすさまざまな問題が「失敗体験」としてインプットされ、勃起力に影を落としてしまい、EDの原因となることもあります。
発症して半年から一年間程度は活動期であり、プラークが増大し陰茎の曲がりが進行する時期でもあります。この期間中は抗炎症反応があるトラニラストを内服して頂いており、一定の効果を確認しています。患者さんによっては、この薬物治療中に硬結が縮小、経過が良いと消失することもあります。とにかく、プラークが出来上がってしまう前に早めの内服開始をお勧めいたしますので、ご心配な方は早めの受診をお願いいたします
大きく分けてプリケーション法と、グラフト移植術があります。前者のプリケーション法は白膜に非吸収糸をかけて、反対側の陰茎を縮めることにより陰茎を真っ直ぐにする方法です。詳しくは先天性陰茎弯曲症の図を見てください。後者のグラフト移植術は体の一部分(足の静脈や口腔粘膜など)から硬結の欠損部にあてがう部分を採取して、手術に伴う陰茎の短縮を防ぐ方法です。
手術後に若干の曲がりが残存することがあります。手術においては可能な限り真っ直ぐに形成を行うように努力しておりますが、微妙な術後の彎曲に関しては性行為に問題がなければ経過をみていただく場合もあります。
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