【薬のまとめ】シングレア錠

成分名:モンテルカスト

TAMA1982 さん

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作用が持続的なので1日1回の服用でよい

用法及び用量
〈気管支喘息〉
通常、成人にはモンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与する。

〈アレルギー性鼻炎〉
通常、成人にはモンテルカストとして5~10mgを1日1回就寝前に経口投与する。
チュアブルと異なり、5mg普通錠は小児用薬ではないため出番が少ない。

オノンが1日2回・朝晩・服用に対して、「シングレア」は1日1回・晩のみ・服用と優位性を持っていました

「シングレア」は一日一回服用の特徴をアピールするためのsingle(シングル)から由来して「シングレア」と命名されています。

ステロイド吸入や抗アレルギー薬の補助として用いる

ロイコトリエンの作用を抑えることによって、喘息症状(気管支の収縮を和らげる)やアレルギー性鼻炎を改善する効果をもたらします。

使うのは発作を起こさないようにする、予防目的です。

この場合にもっとも重要な薬は、吸入ステロイドというグループで、オノンやシングレアはあくまでもこれの補助をする目的で使用するものです

日本の喘息患者さんを対象とした調査結果では、約6割が花粉症(アレルギー性鼻炎)を合併していました

「抗ロイコトリエン薬」は、喘息+花粉症(アレルギー性鼻炎)の治療が一剤で可能な「一石二鳥」の薬として、多くの喘息患者さんがその効果を実感しています。花粉症や鼻炎の合併例によく用いられる

ロイコトリエンの作用を抑制する事ができれば、気管支喘息やアレルギー性鼻炎の症状を抑えることができます。

抗ロイコトリエン拮抗薬は、特に鼻閉に有効性のある薬剤です。オノン、シングレア、キプレス、プランルカストなどが該当します。抗ヒスタミン薬にあわせて使用されることが多いです。

ロイコトリエンは、血管を拡張させ鼻粘膜の腫脹をおこす化学伝達物質です。

鼻づまりがきつい人➡シングレア/キプレス(モンテルカスト)かオノン(プランルカスト)がオススメ

ロイコトリエンの作用
①気管支を収縮させる(喘息に関与)
②炎症やアレルギーを引き起こす(特に鼻閉に関与)

「抗ヒスタミン薬」は、くしゃみ・鼻水には効果大ですが、鼻詰まり症状はやや不得手。
そこに抜群の効果を示すのが「抗ロイコトリエン薬」です。

逆に、抗ロイコトリエン薬はくしゃみ・鼻水領域は苦手としています。

効果におけるオノンとの差はほとんどない

上:プランルカスト
下:モンテルカスト

オノンとシングレアの効果については、ほとんど横並びで大きな違いはないと考えられています。

『シングレア』と『オノン』の、アレルギー性鼻炎と喘息に対する治療効果の差は無い

特に使い分けが必要なほど効き目に違いがあるわけではないため、こうした服用の手間や、薬の剤型によって選ぶのが一般的です。

子宮内膜症による月経困難症に適応外使用されることがある

子宮内膜症の炎症の発症や進行にはロイコトリエンが関与していることから、ロイコトリエン受容体拮抗薬であるモンテルカストナトリウムが、適応外で使用されることがある。

数日前、婦人科より
シングレア(10)1錠 分1
という処方箋がきました。
喘息ではなく、子宮内膜症に対しての処方らしいです

子宮内膜症にはさまざまな原因仮説がありますが、慢性炎症性増殖性疾患であるという捉え方があり、病変に炎症細胞のひとつである肥満細胞が多く存在すること、また、月経痛の患者さんにおいて子宮内膜、平滑筋にロイコトリエンが多く含まれることより、肥満細胞を減らしたりロイコトリエン受容体に拮抗する抗ロイコトリエン受容体拮抗薬が効くと考えられています。

アレルギーに深くかかわる「肥満細胞」が内膜症組織に多く見られ、ロイコトリエン拮抗剤は肥満細胞を抑制しやすいのだそうです。

また内膜症の患者さんが、アレルギー性疾患を持っていることが多いそうで、両者の関わりの点からもロイコトリエン拮抗剤の効果が期待されています。

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