お肌の成分に近い約20種のアミノ酸を含む「タンパク質繊維」
シルクは、蚕(カイコ)の繭から作られるタンパク質でできた天然繊維です。アラニン・グリシン・チロシンなどの、お肌の成分に近い約20種のアミノ酸が数百~数千も結合した純粋なタンパク質繊維で、繊維素材としてだけではなく、ひとの皮膚や健康にもよい多くの機能を持ち合わせています。
洋服の生地として高い人気を誇るシルク!特徴や歴史を学ぼう
高級な生地として真っ先にシルクを思い浮かべる人が多いはずです。このシルクは古くから親しまれている生地ですが、どのような歴史があるのか知っている人は少ないでしょう。そこで、シルクの特徴や歴史についてまとめてみたので興味がある人は是非チェックしてみてください。
Aurelio16 さん
シルク繊維の断面は、三角形をしており、その繊維が重なり合っている為、保温性に優れています。極寒である南極基地においても着用されています。
お肌に有害な紫外線をカットする効果があります。
他の繊維に比べて大変軽く、しなやかである為、着心地が良いです。
通気性に優れています。(素肌の呼吸を妨げない)
出典 シルクの特徴
放湿性の高いシルクですが、化学繊維に比べ保水量が高く、その繊維の中には常に約10%の水分が含まれています。
この量はポリエステルの約20倍とされています。よって帯電しにくく、静電気が起きにくい為、冬場の不快感を防いでくれます。
また静電気が起こりにくいと、チリやホコリがつきにくく、ダニなども集まりにくいので、お肌に優しく衛生的であると言えます。
シルクの利用がはじまったのは、5,000~6,000年前の中国からといわれています。野生の蚕(かいこ)の繭(まゆ)を集め、糸をつむぎだして絹織物を作ったのがはじまりと考えられています。その後、蚕を家の中で飼育し、効率的にシルクの生産ができるように改良が重ねられて、現在の家蚕(かさん)になったと推察されています。
紀元前200年くらい、漢の時代になると西域との貿易が始まり、異民族を支配するためのほうびとして使われました。こうして、絹の魅力は、中近東へ、そして、ローマまで広まっていきました。やがて、この交易ルートが「シルクロード」(絹の道)といわれ、東西文化の交流に多くの役割をはたしました。
出典 大日本蚕糸会
ウェディングドレスでは定番の素材です。
とても美しい光沢があり、花嫁姿を優雅で上品に見せてくれますよ。
シンプルなドレスでも、その光沢で会場を華やかに。
また、シルクには
・軽い
・やわらかい
・手触りがなめらか
・吸湿性がいい
という特徴もあります。
天然素材なので、肌が弱い人でも安心して身に着けることができます。
ブライダルインナーを選ぶときって、いろいろ迷いますよね。やっぱり普通のインナーでもいいんじゃないか?とか、シルクがいいのかな…とか
ブライダルインナーはウェディングドレスが滑り落ちないように固定する役割を持っています。シルク素材なら長時間着用しても、肌にダメージを与える心配もないので安全です。いろいろな素材のドレスがあるので、どのドレスを選べばいいのか迷っている女性にはシルクをオススメします。
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