有害物質は主に肺胞から吸収されますが、口腔や気道、胃、腸管からも吸収され、全身の臓器に影響を与えます。
たばこと最も関連が深いとされるがんは、肺がんをはじめ喉頭がん、咽頭がん、口腔がんなど、たばこの煙が直接触れる部位のがんです。
タバコは口腔がんや肺がんだけでなく、全身のがんのリスクを高めます。
これらの特徴が見られる顔は「スモーカーズフェイス」と呼ばれており、喫煙によって肌の老化が加速してしまうことがわかります。
なんと、喫煙者と非喫煙者では肌の老化スピードに5倍の差があるとまで言われているのです。
タバコを吸うことでこんなにも顔が違うのは驚きです。
対象となった4,800人を禁煙した人と喫煙を続けた人に分け、平均3年間追跡して調査した。その結果、禁煙した人では、うつ病、統合失調症、パニック障害、気分障害などの精神疾患の罹病率が低いことが判明した。
タバコはうつ病も悪化させるようですね。禁煙をすることで防げる可能性があるので、喫煙者は今すぐタバコをポイッ!
たばこを1日1本でも吸う人は、吸わない人に比べて心筋 梗塞こうそく や脳卒中などの危険性が1・3~1・6倍に高まるとする研究結果を、ロンドン大などのチームが発表した。チームは「病気のリスクを下げるには、たばこの本数を減らすのではなく禁煙するべきだ」としている。
血管が狭くなることで、心筋梗塞やその他の疾病を引き起こすようです。
タバコは胃腸の働きを抑え、食欲をなくし、カルシウムの吸収を妨げます。女性では骨から血液中へのカルシウムの流出を防ぐ女性ホルモンの分泌を妨げます。そのため喫煙の習慣のある女性は、骨粗鬆症になりやすい危険因子を1つ持っていることになります。
出典 タバコや酒の影響について
女性が特に影響を受けやすい症状です。
子宮などの血液循環が悪くなってしまうと、胎盤の機能が低下してしまうことにもなります。そのために、流産や早産の原因にもなっています。
また、胎盤の状態は、赤ちゃんに直接影響を与えてしまうものですので、喫煙することで、赤ちゃんの発育にも大きくかかわってきます。
自分だけならまだしも、自分の大切な子供へ悪影響を与えてしまいます。
タバコはED(勃起不全・勃起障害)と密接な関係があり、1日に吸う本数が増えるごとにEDになるリスクが上がっていきます。タバコの本数を減らすだけで、EDになるリスクを減らせることが分かります。
女性だけでなく、男性もタバコの悪影響を受けます。
たばこを吸うとは交感神経を刺激して血糖を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。そのため糖尿病にかかりやすくなります。また糖尿病にかかった人がたばこを吸い続けると、治療の妨げとなるほか、脳梗塞や心筋梗塞・糖尿病性腎症などの合併症のリスクが高まることがわかっています。
出典 喫煙と糖尿病
喫煙をすることで糖尿病になるリスクが上がるとは…。
喫煙者が喫煙のメリットとして感じるストレス軽減効果は、あくまでニコチン切れによる離脱症状の緩和にすぎず、むしろ禁煙によって離脱症状から解放され、ストレスが低下して精神的健康度も改善することがわかっています。禁煙中のストレスを緩和するためには、禁煙補助薬を使うことのほか、ストレスマネジメントの方法を学んで実践することが大切です。
出典 たばことストレス
タバコを吸えないストレスはあくまでも一時的ということですね。
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