【妊活】不妊の原因の約48%は「男性不妊」が理由だった!?

不妊症は女性側の問題だと思っていませんか?実は、男性の12人に1人が不妊症だという事実が判明したのです。もし、半年以上も妊娠できない状態が続いたら、夫婦で不妊検査を受けたほうが良いかもしれません。そこで、病院で検査を受ける前に、男性の不妊症についての知識を深めていきましょう。

FC2USER020879JFR さん

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女性だけの問題じゃない!以外と知られていない男性不妊

日本では昔から「不妊」は女性に問題があるとされてきましたが、最近では男性側にも問題があるとこがわかってきました。

不妊で悩んでいる夫婦の割合を男女別に表してみると、以下のようになります。

不妊の原因について(WHO調べ)
女性のみ・・・41%
男性のみ・・・24%
男女とも・・・24%
原因不明・・・11%

この結果をみると、全体の約48%は男性側にも問題があることがわかります。

不妊症の原因は男性側にも約半分近くあるということは、12人に1人が男性不妊症ということになるのです。

国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、6組に1組のカップルが不妊治療を受けています。

これは決して他人事ではありません。
「自分は絶対に大丈夫!」と思っていても、実際はそうでなかったという人はたくさんいます。

男性側も「不妊症」についてしっかり理解を深めて、不妊治療に専念していくことを心がけましょう。

男性不妊と判断される理由!病院の検査でわかる原因

自分が不妊の原因か知るために、病院で検査を受ける必要があります。
検査方法は次の2種類です。

精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを検討します。精液は、2-7日の禁欲期間(射精しない期間)の後に、用手法(マスターベーション)で全量を採取します。病院で取るのが望ましいのですが、20℃から30℃程度に保持することが出来れば、自宅で採取して2時間以内に検査すればほぼ病院で採取した場合と同様の結果が得られることが多いと言われています。

マスターベーションによって射精した精液を、病院から渡された規定の容器の中に入れます。このときコンドームを使用すると、内側に塗布してある薬剤が精子に悪影響を与える恐れがあります。正しい結果が出ないのでコンドームは使用しないようにしましょう。

精液の採取は、病院で行う方法と自宅で行う方法があります。自宅で行う場合は、病院に持っていく予定時間から逆算して採取する時間を確認しておきましょう。

男性不妊と診断されるのは、精液検査の結果によって判断されます。
どんな基準によって男性不妊と診断されるのでしょうか。
ここでは、正常な精液の基準値を紹介します。

精液量・・・・・1.5ml以上
pH・・・・・・・7.2以上
精子濃度・・・・1ml中に1,500万個以上
総精子数・・・・3,900万個以上
精子運動率・・・32%以上
精子正常形態率・・・4%以上
精子生存率・・・58%以上
白血球数・・・・1ml中に100万個以下

基準値を元に精子の状態を検査しますが、実際、この基準値を満たしている男性は5~6割程度しかいないようです。
残りの半分以下は、精液に何らかのトラブルを抱えていることがわかります。

しかし、精液検査にはかなりの振れ幅があることで知られている為、1回の検査結果が良くなかったとしても、2回目は正常だったというケースがあります。
このことから、精液検査は数回行うことが推奨されているようです。

数回の精液検査を受けても、検査結果が異常と診断された場合、人工授精や体外受精などの不妊治療を進められることがあります。

男性不妊の種類

男性不妊となってしまう原因とはどんなものがあるのでしょうか。
最も患者数が多い順番に紹介していきます。

1.乏精子症・・・精子の数が1mlにつき1500万以下しかいない状態

2.無精子症・・・射精した精液の中に精子がいない状態

3.精子無力症・・・活発に動いている精子の数が40%未満しかいない状態

4.勃起障害(ED)・・・性交渉を行うとなると十分に勃起できない状態

男性には4つのことが原因で子どもができないことがあります。
無精子症と聞くと、もう子どもができないと思う男性も多いです。ですが、不妊治療さえ行えば、子どもを授かることができますよ。

人工授精
精液を採取して、柔らかいチューブの注射器で女性の子宮の奥まで注入し、自然な方法で妊娠しやすくする方法です。

体外受精
体外受精とは、卵子と精子を体外で自然に受精させる方法です。

顕微授精
卵子1個に対して精子1個を直接注入する方法。体外受精の一部になりますが、通常の体外受精よりも一歩踏み込んだ治療法です。

男性側に不妊の原因があったとしても、諦めずにクリニックに相談することが大切です。様々な治療法から、二人に合った治療を行うことで、子ども授ける可能性が高くなります。

最近では、無精子症でも助成金を受けとることができるようになったので、金銭面の負担を心配することなく不妊治療が行えるようになりました。

30代男性は急いで!35歳から進行する精子の老化

男性の中に、毎日精巣で新しい精子を作っているので「精子は老化するはずがない」と思っている人はたくさんいるはずです。ですが、実は、女性だけではなく男性も35歳を境に、精子力が衰えることがわかりました。

男性不妊専門医・岡田弘医師(獨協医科大学越谷病院泌尿器科主任教授)は、精子が作られにくい男性を大勢治療してきたが、35歳以上では結果が出にくくなることが気になっていた。そこで、条件を均一にしたマウスの卵に様々な一般男性の精子を入れてみたところ、一部の男性は35歳を境に精子の力が落ちることがわかった。

海外の研究では精液の量や精子の運動率なども男性が年を重ねると老化現象が見られるという結果が出ています。

男性が30半ばをすぎた頃から、遺伝子に異常がある精子の割合が増えることや、パートナーの女性を妊娠させるまでに時間が長くかかることも報告されています。

まだ研究の数が少なく、女性ほどは明らかになっていませんが、男性も年を重ねると精子に影響があるようです。

長年にわたる臨床経験から精子も老化していることを男性不妊の専門医が診てきているのです。

男性不妊の治療を受けている男性の長期経過から、精子データの推移から経年変化していることが観察できるといっています。

30代で妊活を始めても、なかなか子どもができない夫婦は、このまま何もしなかったら更に妊活は難しくなります。
子どもが早く欲しいという人は、すぐに病院で検査を受けて現状を把握しましょう。

妊活中の男性は要チェック!少しでも不妊を予防する方法

男性不妊は上記で紹介した先天性の原因以外に、後天性の原因によって不妊になることがあります。
不妊治療を成功させるには、病院での治療だけでなく自分で原因を知って、対策を行うことで妊娠する確率を高めるようにしましょう。

男性不妊とアルコール
過度のアルコール摂取は、男性ホルモンや精子の量が減少させるおそれがあります。

また、飲み過ぎは性欲を減少させ、精液の減少と運動率の低下させる原因になります。

また大量のアルコールは、ED(勃起不全)を引き起こす原因ともなりますので、妊娠しやすいカラダづくりを目指すためにも、ほどほどの飲酒量に抑えましょう。

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