いろいろと便利な保険ショップですが、相談が無料だとすると、お店の家賃や職員のお給料などはどこから支払われるのでしょうか。保険会社が運営する保険ショップの運営費は保険会社が負担しています。

それに対して、専属でも乗合でも運営主体が保険代理店の保険ショップの収入源は、保険を販売したことによって保険会社から支払われる手数料です。つまり、相談だけでは収入にはならず、それによってお客さんが保険を契約してくれないと成り立たないわけです。

そのため、相談者の意向にかかわらず「代理店手数料の高い商品を勧めるケースも見られた」という実態が問題視されるようになってしまいました。

保険選びは通常は時間をかけて行うものです。来店型保険ショップにも一度ではなく、何度も足を運んで納得できるまで相談にのってもらって保険商品を決めるのが得策です。そう考えた場合、訪問初日はまずは保険のことについて一生懸命に考える時間に用いるのが良いのです。今まで保険のことを考えてこなかった自分と向き合い、今の現状とこれからの生活スタイルにあった保険の考え方を保険ショップスタッフと話し合う時間にするのです。

ところが、来店型保険ショップの中にはとにかく保険を販売したいので、いきなりパンフレットを見せて、「この医療保険はどうでしょうか？」とやってしまうところがたくさんあります。成果に焦っているんでしょう。こういう保険ショップは避けたほうがいいですね。

来店型保険ショップのメリットは、複数のメーカーの保険商品を扱っていることです。その中からいちばん自分自身に合った保険商品を選ぶことができるのです。ところが、他に良い保険商品があるにもかかわらず、それを勧めようとしない保険ショップがあるのです。なぜなら、保険ショップは保険会社から受け取る代理店手数料が収入源になるので、代理店手数料の多くもらえる保険商品を勧めたがるからです。勧めている理由を何度も確認して、別の保険商品も相談のテーブルにのせてもらってもいいのかもしれませんね。

来店型保険ショップは出店ラッシュをかけているので、どこも人手不足です。未経験から採用して立派なスタッフに育て上げるまでにかなりの時間を要します。ところが、そんなに時間をかけていたらいつまで経っても経験を積めません。そのため、ほとんど経験がないにもかかわらず、お客様の人生にかかわる大切な相談事を行っているのが現状です。

スタッフとしてのキャリアを確認する良い方法は、「どうしてですか？」と質問し続けることです。経験や知識が浅いと、いろんなことに「どうしてですか？」としつこく質問されると焦ってしまい、落ち着きがなくなります。「ああ、このスタッフ、知らないんだな」ってすぐにわかってしまうものなのです。

保険ショップで保険の見直し相談をして保険契約をするには、最低3回程度はショップを訪問する必要があります。まず、現状の家計の状況、ライフプランなどについて確認しながら、加入中の保険が適正かどうか分析してもらいます。2回目に、見直しが必要となる保険プランを提案してもらい、保険を選んでいきます。そして3回目に、加入する保険の契約手続きをします。保険ショップとの距離が離れすぎていると、何回も訪問するのは負担となるかもしれません。

保険選びをする上で、出来る限り幅広い保険商品の中から、最も自分に最適なものを選べる方がベストです。何社くらいの保険会社の保険商品の取扱いがあるのか？ 気になっている保険商品の取扱いがあるのか？ チェックが必要です。

基本的に保険ショップでの保険の見直し相談の費用は、無料のところがほとんどですが、契約時に契約手数料を請求するところもあるようです。相談する前に、費用のことをしっかりと確認しておきましょう。

保険ショップには、お子様連れで訪れる方も多いと思います。子供たちが遊びながらゆっくりと待てるキッズスペースがあると、保険の見直し相談の話に安心して集中が出来ます。

相談相手となるスタッフが信頼出来るかどうかは、保険選びをする上で最も重要です。保険ショップのスタッフの方の経験度は、新人さんからベテランまでいらっしゃり、ファイナンシャル・プランナー/FPや保険アドバイザーなど資格も、全ての方がもっていらっしゃる訳ではありません。

経験値だけでなく、相性も自分と合う・合わないもありますので、しっかりと自分が信頼出来る方を見つけましょう。時簡に余裕があれば、自分のお気に入りのスタッフが見つかるまで、複数の保険ショップを回られるのもおすすめです。保険は、結婚・出産・家の購入など、ライフイベントごとに将来再度見直しが必要となる商品です。一生涯のお付き合いの出来る相談相手を見つけられることをおすすめします。