通貨ペアって何だろう?<知っておきたいFX用語11>

FXには、通貨ペアというのがあります。各国の通貨がペアになっているものです。米ドルだけを買ったり売ったりするのではなく、FXは2ヶ国の通貨を売買することで成立する取引です。

prince kakashi さん

3 PV

通貨ペアとは?

米ドルを買って円を売ったり、ユーロを売って米ドルを買ったり、豪ドルを買って日本円を売ったりなど行います。
通貨ペアには、米ドル円、ユーロ円、豪ドル円、カナダドル円、ユーロドル、豪ドル米ドル、ユーロカナダドル、ポンド米ドル、ユーロ豪ドルなどがあります。

新日鐵、トヨタ、キヤノンなど、株にはさまざまな銘柄があるが、ざっくり言えば、株の銘柄にあたるものがFXの通貨ペアだ。
 ただ、通貨ペアは通常、2つの通貨を「/」(スラッシュ)で区切って表す。ここが株の銘柄とは違うところ。たとえば、米ドル/円、ユーロ/米ドルといったものが通貨ペアだ。
 この時、各通貨ペアでどちらが左に来るか、右に来るかは決まっている。
 そして、「ある通貨ペアを買う」ということは、「/」の右側の通貨を売って「/」の左側の通貨を買うことを意味する。たとえば、「米ドル/円」を買うといった場合、「円を売って、米ドルを買う」ことを意味している。
 逆に「米ドルを売って、円を買う」のであれば、これは「米ドル/円」を売ったことになる。
 各通貨にはアルファベット3文字で表される通貨コードが定められている。たとえば、米ドルの通貨コードはUSD、円の通貨コードはJPYで、米ドル/円はUSD/JPYとなる。FXでは通貨コードによる表記もよく使われている。

覚えていなかったとしても取引に問題はありませんが、左側は主軸通貨、右側が決済通貨という下記のことも覚えておくと理解が進む場面があります。できれば早い段階で知識の1つとして把握しておきましょう。

なお、通貨ペアでは、むかって何の通貨が右側にくるか、左側にくるかというルールが実はあります。そして左側の通貨を主軸通貨といい、右側の通貨を決済通貨といいます。

では実際、ドル円を例にとり説明しましょう。むかって左側の通貨、つまり主軸通貨がドルです。そして右側の通貨が日本円です。通貨ペア表示は、わかりやすく言うと主軸通貨(左側)を決済通貨(右側)で交換する取引を示しています。

そしてFXにおける利益、損失、スワップポイントは決済通貨で発生します。つまり円です。ユーロ/ドルを取引した場合は、利益、損失、スワップは本来ドルで発生します。しかしこれではわかりにくいので、FX会社はこれを自動でその時々のドル円レートで日本円に換算し、取引システム上に表示します。
これをFX業者内では「自動円転」などと呼ばれています。

FX業者によって取引できる通貨ペアが違う

各FX業者によって扱っている通貨ペアは異なります。米ドル円、ユーロドル、豪ドル円などの人気通貨はほぼ国内すべてのFX業者で取引が可能ですが、少しマニアックな通貨ペアになると業者によって、扱いの有無があります。

初心者の頃は人気通貨ペアで取引する方がメリットが大きいため、どの業者を使っても問題はありませんが、経験を積んでさまざまな通貨ペアで取引をしたくなった場合には、特定の業者を利用しなければならない場合があります。

なお、実際に取引できる通貨ペアはFX取引業者によって異なります。大方の取引業者では主要通貨+高金利通貨の対円での取引は可能となっているようですが、外貨同士の通貨ペアについては業者によってかなり差があるようです。

初心者のオススメの人気の通貨ペア

ドルと円の通貨を取引する事は、日本人とだから自然に詳しいと言う理由もありますが、FX初心者にとって一番の要因は、「値動きが小さいから」と言う理由が上げられます。

何を隠そうアメリカドルと円は世界を代表する通貨となっており、世界の取引総量はユーロとドルに続き第2位の通貨ペアだと言われています。そのため、一部の投資家による思惑だけでは資金が足りずに大きな値動きを見せる事ができないのです。

メジャー通貨とは広く世界のマーケットで取引されている通貨で、USドル、ユーロ、日本円、スイスフラン、イギリスポンド、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドルがこれに相当します。経済的に安定している先進国の通貨で、流通量・情報ともに豊富で、比較的おだやかで安定した運用や、積極的な取引を可能にする通貨です。

初心者にオススメの通貨ペアは何と言っても米ドル円です。取引量はユーロドルが世界一ですが、初心者であれば米ドル円がやはりオススメです。
取引量も多いため、ある程度相場の値動きもあり安定しています。さらに、普段見るテレビやネットニュースからもアメリカの情報をたくさん入手できます。

日常生活のなかで多くの経済情報を得れるので、相場の動向も読みやすいです。
また、どんな情報が為替市場に影響があるのか、勉強することもできます。初心者の方であれば、勉強もできて、チャートの動きやニュースの多さから、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析のやり方を身に付けれます。

FXを始めたばかりの方は、米ドル円で勝ち方を学び、経験を積んで、ユーロドルや豪ドル円など、他の通貨ペアに移行していくと良いでしょう。

  • 1