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悲しいお話ですが、実際問題「親子の縁」というのは切ることができるものなのでしょうか?法的な見地から迫ってみました。
オサコ☆ さん
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「親子の縁を切る」というとドラマなどテレビの中の世界のような印象を受けますね。しかし実際はどんなものなのでしょうか。法的に縁を切るといったようなことは可能なのでしょうか。
まず、現在の法律上、親子の縁を切るという制度や法律はありません。 そこで、親子の縁を切るとういことでどのような効果を期待されているのかを具体的に想像しますと、例えば、付き合いを絶つ、家の敷居をまたがせない、扶養(金銭●●等)を拒絶する、財産を相続させないなど色々なものが考えられます。
出典 千葉の弁護士 - 親子の縁を切ることはできますか
つまり縁を切るといったようなことは法的にはできません。しかし「縁を切る」という行動に対してそれに準ずる対応をできる場合もあります。当然法的に無理な部分もあることにはありますが。
付き合いを絶ったり、家に入れさせない、というのはいわゆる「事実上の問題」というものであって、法的にどうのこうのと規定されているわけではありません。要するにこれらは本人たちだけの問題であるのです。
法的な問題となるのは、「扶養」に関するものと、「相続」に関するものとなります。現在の法律では「親子の扶養義務」をなくすことはできません。養子の制度を利用しても実の親子であるという関係はなくすこともできません。さらに、戸籍を分けたとしても親子であるという事実を覆すことはできないのです。
しかし「相続」については、子を相続人から廃除するような事ができる場合もあります。こうしたことは弁護士に相談することで実現できる場合があります。
現状の国内の法律では「親子の縁を切る」といったことは基本的に難しいというのが実際のところですが、家庭裁判所に調停を申し立てることで揉め事自体を解決できる場合もありますので、弁護士に相談されるのもお勧めです。