脇の下には、エクリン汗腺、アポクリン汗腺、皮脂腺という3種類の分泌腺があります。この中のアポクリン汗腺から出る汗が、ワキガ特有の臭いの原因になるといわれているものです。アポクリン汗腺はわきの下や耳の中など、体の特定の箇所に集中している分泌腺で、アポクリン汗腺から出る汗は、脂肪や鉄分、アンモニアなどでできていて、粘り気がある点が特長です。乳白色の色があることも特徴でそのため、黄色い汗じみや黄バミの原因となる汗と言われています。
この汗が、皮膚にある3-メチル-2-ヘキセン酸やビニルケトン類などと合わさり分解されるとワキガ独特のにおいが発生することになります。ワキガ特有の臭いは、3-メチル-2-ヘキセン酸が、ツーンとした酸味を感じる臭いは、ビニルケトン類がその原因となる成分です。
また、油脂成分が分泌される皮脂腺は全身にありますが、皮脂腺から分泌される脂肪分は細菌が増殖する原因となることから、体臭の発生の一因と考えられます。