坂本龍一 本人監修の楽譜 まとめ

やっぱり坂本龍一本人が作成した公式楽譜で演奏したい。ということで・・・数ある楽譜の中から、本人監修または公認の楽譜、自筆(手書き)の楽譜スケッチが掲載された書籍などをピックアップ。また、それらの楽譜の元となる音源も紹介。過去に販売されて絶版などで既に入手困難となっているものから最新のものまで、基本的に出版年代順に列挙しました。(※NAVERまとめサービス終了に伴いFC2に移転)

FC2USER674688UKM さん

4015 PV

■ utp_(初回生産限定盤)

07年11月16日、ドイツのマンハイムで市政400年を記念したイベントの一環として、マンハイム市よりカールステン・ニコライことアルヴァ・ノトとサカモトに映像・音楽作品が委嘱されました。マンハイム市から与えられた条件はただ一つ、フランクフルトにベースを置く Ensemble Modernes(アンサンブル・モデルヌ)という主に現代音楽の室内楽のアンサンブルと共演すること。・・・

■ RELEASE-3 6月25日(水)「utp_」DVD発売中。

発売日:2008年6月25日

坂本龍一とアルヴァ・ノト(カールステン・ニコライ)によるコラボレーション作品。2007年11月16日、ドイツのマンハイムで市政400年を記念したイベントでのパフォーマンスを収録したDVD。初回生産限定版のみ、LIVE音源を収録したCDと今作の譜面をパッケージした豪華特殊仕様となっている。

譜面は現代音楽的なもの(本人曰く、とてもグラフィカルな譜面)で再現するのは難しそうだが、楽曲の構造が視覚的に把握できるという意味で非常に興味深い。

■ エチュード(吹奏楽用)

オリジナルは『音楽図鑑』に収録されているが、この楽譜は、こどもの音楽再生基金 presents School Music Revival Live の大会テーマ曲として、トベタ・バジュン氏が吹奏楽用に編曲したもの。本番では教授本人がピアノ演奏で参加(2014年は病気療養中の教授に代わり山下洋輔氏が参加)。

※「こどもの音楽再生基金」は2014年に活動を終了し、現在その活動理念は「東北ユースオーケストラ」に継承されています。
https://tohoku-youth-orchestra.org/

第1回大会実施日:2012年8月5日

SMR Live 大会テーマ曲「ETUDE」(作曲:坂本 龍一 / 編曲:トベタ・バジュン、Shu Kanematsu)吹奏楽用オリジナル楽譜(スコア)。

※フルスコア / 簡易版(easy ver.)スコア / リードパート譜の3種類が以下のページで無料配布されていましたが、現在リンク切れとなってます(配布終了した模様)。
http://www.schoolmusicrevival.org/2012live/
http://www.zengakkyo.com/smr/2012live/

※全パート譜は次項の雑誌に収録。

発売日:2012年11月29日
出版:学研パブリッシング

スコア(総譜)が無料で入手できても、実際に吹奏楽部で演奏しようと思ったら、やっぱりパート譜が欲しいですよね。全パートを書き出すのも大変な労力ですし・・・
という皆さんのために、こちらの吹奏楽雑誌に、全パート譜が収録されました。

※収録されているのは簡易版(easy ver.)の全パート譜のみで、スコアは収録されていません。

紹介文より:
巻末綴じ込みで坂本龍一さん作曲『ETUDE』の吹奏楽アレンジの全パート譜を掲載! これは東日本大震災の被災地の学校へ楽器関連の復興を行うために設立された「こどもの音楽再生基金」により2012年8月5日に仙台で開催されたSchool Music Revival Live の大会テーマ曲として新たに吹奏楽アレンジされ、演奏されたものです。この曲のフルスコアはこのサイトからダウンロードできるのですが(※注:配布終了した模様)、この活動に共感したアインザッツとして全パート譜を付録につけさせていただくこととなったということです。・・・

通算4作目のソロ・アルバム『音楽図鑑』(1984年作)の 2015年デジタル・リマスター盤。“こどもの音楽再生基金” のテーマ曲として演奏される「ETUDE」をはじめ、多彩で多様な名曲が満載。未発表曲などを多数収録した 2枚組。

出典 YouTube

2012年夏に開催されるSchool Music Revival Liveの大会テーマソング "ETUDE"(作曲: 坂本龍一 / アレンジ: トベタ・バジュン)です。

出典 YouTube

2012年8月5日、仙台市 東京エレクトロンホール宮城にて開催された「こどもの音楽再生基金 Presents School Music Revival Live 2012」の模様。/ ETUDE(大会テーマ曲)全員合奏

■ Score for Piano(EDITIONS COMMMONS)

全体に less is more. タイポグラフィ1ヶ月以上もかかりました。
よいお手伝いができました!
坂本さんは、最後まで、厳密に一音一音。もちろん、Avec Piano や /04 /05 と arr. が違います。ピアノを弾かれる方には、たまらないでしょうね!
・・・・・
譜面の中身の組みというか、表現は坂本さん御自身が相当入れ込んでます。ただ紙一枚を半分に折ったものですが、とてつもなく重いものです。ひとつひとつが記号で書き綴られた短篇のお話のような。
・・・・・

こちらサカモトが丁寧に何度も校正し仕上げた自信作デス!

EDITIONS COMMMONS
issued on Dec/1/2012
Published by commmons / avex entertainment inc.
Typography : Hitoshi Koizumi
Music Transcription : Tokyo Hustle Copy

『THREE』発売に伴う全国ツアー "Trio Tour 2012 Japan & Korea" の各会場限定で販売されたピアノピース全5冊。後日 "Playing the Piano 2013 in Yokohama" の会場や、コモンズマートでも販売。

※2019年8月22日再販
※2021年12月の坂本龍一オフィシャル楽譜ストア開設前に販売を終了した模様(注:現在、オフィシャル楽譜ストアで販売されているものは、こちらの楽譜とは別アレンジ)。

紹介文より:
大変お待たせしました! 坂本龍一人気楽曲のピアノ用楽譜が、今回ピース売りでオフィシャルグッズとして登場しました! この楽譜は、教授が丁寧に何度も校正し、仕上げた自信作です! 弾いてみたかったお気に入りのあの曲をぜひご自宅で。装丁にもこだわった楽譜です。

Piano solo :
「Merry Christmas Mr.Lawrence」
「The Last Emperor」
「Parolibre」
「Aqua」
「The Sheltering Sky」

他の楽譜が特定のアルバムを譜面化したものであるのに対して、この5冊は厳密に元となる音源は存在せず、ピアノピースとしての完成度を高めるべく、新たにアレンジが練り直されている。近年のピアノソロ・コンサート ”Playing the Piano 2009" などでの演奏に近いアレンジではあるが、"Trio Tour 2012" のツアーグッズということもあり、トリオ編成(ピアノ・チェロ・ヴァイオリン)の『THREE』や『The best of THREE live in Japan & Korea』の構成に近い部分もある。どの曲もコンサートでの定番曲として繰り返し演奏されており、ほぼ完成形のアレンジと言える。

以下、ピース単品の紹介。

初版:2012年12月1日
出版:EDITIONS COMMMONS

※映画「戦場のメリークリスマス」テーマ曲。
『Avec Piano』や『/04』とは別アレンジ。尺の長さは『/04』とほぼ同じで『Avec Piano』より短い。『Playing the Piano 2009』などでの演奏に近いが、全体的にはトリオ形式の『THREE』での演奏をピアノソロ用にリアレンジしたような印象。

初版:2012年12月1日
出版:EDITIONS COMMMONS

※映画「ラストエンペラー」テーマ曲。
『/05』とは別アレンジで、尺が短い(『THREE』と同じく前半のメインテーマの繰り返しが1回分少ない)。全体的な演奏も『THREE』での演奏をピアノソロ用にリアレンジしたような印象。

初版:2012年12月1日
出版:EDITIONS COMMMONS

この曲の本人監修楽譜はこれが初めて。左手の伴奏は 近年のピアノソロ・コンサート(『Playing the Piano 2009』など)で演奏するアレンジとは異なり、オリジナルの『未来派野郎』やトリオ形式の『THREE』に近い。全体的には『THREE』での演奏をピアノソロ用にリアレンジした印象。

初版:2012年12月1日
出版:EDITIONS COMMMONS

『BTTB』や『/05』に比べて尺が短い(冒頭のテーマが1回分少ない)。『The best of THREE live in Japan & Korea』のアレンジに近く、尺の長さもこれと同じ(Trio Tour でも、この曲はピアノソロで演奏されている)。

初版:2012年12月1日
出版:EDITIONS COMMMONS

※映画「シェルタリング・スカイ」テーマ曲。
『/05』と大きな違いはないが、『playing the piano 2009』の方がより近い演奏。

『1996』以来 16年ぶりとなるトリオ編成のアルバム。ヨーロッパ・ツアー直後にスタジオ録音。通常はアルバム制作後にツアーをするところを、逆にツアー後の円熟した状態で録音されたことで、極めて質の高い演奏が聴ける。坂本曰く「せっかく実が熟したところを録音しないのはもったいない」。

※国内通常盤は CD 単品のみ。輸入盤(Deluxe Edition)の DVD に収録されている『Trio Tour 2011 in Europe』は国内では Blu-ray 単品で別売り。

『THREE』発表後、2012年12月1日~21日に行われた "Trio Tour 2012 Japan & Korea" 全公演からベストテイクを厳選したアルバム。全30曲。

※トリオ形式のライブだが、「Solitude」「Mizu no Naka no Bagatelle」「Castalia」「Aqua」はピアノソロで演奏されている。

※ Apple Music 限定配信(iTunes Store でも購入可能)

  ↓↓↓

2012年、16年ぶりにピアノ+チェロ+ヴァイオリンによるセルフカバー作品集「THREE」を発表、このニュー・アルバムを引っ提げて行われた日本と韓国の10都市12公演のひとつ、12月19日東京 赤坂ACTシアター公演を映像化。

※同 DVD も発売

ピアノ・ソロ・ツアー "Playing The Piano 2009" 全24公演で演奏された500曲以上の中からの、教授自らによるベスト・セレクション。

2009年にドイツ、ベルギー、イタリア、フランス、スペイン、イギリスの6ヵ国で27公演行われた "Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009 Europe" のライブDVD。本人が「天から何か降りてきた」と語った完璧な演奏を収録した貴重な作品。

2010年4月23日、BSジャパンで放送された『坂本龍一 LIVE in EUROPE』オンエア後、あまりの演奏の素晴らしさに LIVE全体のDVD化のリクエストが多数寄せられ、2011年末に待望のリリース。

※番組中のドキュメンタリーやインタビュー部分は収録されていません。

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