<7013> IHI 406 +12 しっかり。上半期営業利益は前年同期比2割弱増加の170億円前後になったもようとの 観測報道が伝わっている。従来予想は130億円であり、一転して増益に転換したよう だ。世界的な航空輸送量の増加などを背景に、利益率が高い航空機エンジン部品が好 調であったようだ。160億円程度であった市場コンセンサスも上回る水準であり、ス トレートにポジティブな材料と受け止められている。
<3046> JIN 3530 +180 大幅続伸。前日には米国進出を発表、5年間で100店舗の出店を目指すとしている。米 国でのメガネの市場規模は日本の約5倍とされており、今後の業容拡大につながって いくとの期待感が先行へ。また、昨日は決算説明会も開催されているもよう。新商品 として、新素材を採用した「Airframe ULTRA」、「JINS Moisture」第2 世代、 「JINS 花粉Cut」第3世代などを発表している。
<6702> 富士通 409 +22 大幅続伸。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「売り」から「買い」 に、一気に2段階格上げしている。目標株価も335円から480円に引き上げへ。携帯電 話事業の低迷など悪材料は概ね認識されたとみられる一方、ITサービス事業の循環 的回復ペースは従来想定を上回る公算大と。つれて、中期的な業績予想を増額修正、 株価はこうしたポジティブな変化を織り込む余地と。
<9503> 関西電力 1327 +36 大幅高スタート。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。最終損益は従来 予想の320億円の赤字から150億円の黒字に増額へ。猛暑効果が上振れの大きな要因に つながったようだが、黒字化は想定外とのポジティブなインパクトに。また、JPモル ガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上 げ、目標株価を1360円から1520円に引き上げている。原子力再稼動に向けて状況は落 ち着きつつあり、評価軸はニュースフローからファンダメンタルズに移行していくと 考えているもよう。
<6753> シャープ 290 -9 反落。前日には公募株の受渡期日を迎え、朝方の売り一巡後は需給の最悪期通過とし て切り返す展開になった。大引けのMSCIリバランスなども需給面での期待材料と された。ただ、本日はドイツ証券の目標株価引き下げなどで戻り売り優勢に。ドイツ 証券では、増資の大半が退職年金債務で相殺されるため、期末自己資本比率は依然と して7%と脆弱であると指摘。下半期業績は会社計画未達の公算ともしており、目標 株価を210円から122円にまで引き下げ。
業種別では、NKSJHD<8630、株価 - チャート>、ソニーFH<8729、株価 - チャート>など保険株、アイフル<8515、株価 - チャート>、アコム<8572、株価 - チャート>などその他金融株、SUMCO<3436、株価 - チャート>、洋缶HD<5901、株価 - チャート>など金属製品株が東証業種別株価指数で値上がり率上位。三菱UFJ<8306、株価 - チャート>、三井住友<8316、株価 - チャート>など銀行株も堅調。
個別では、13年9月中間期連結が一転増益の鋳鉄管<5612、株価 - チャート>、自己株式の取得と消却が材料視されたCTC<4739、株価 - チャート>のほか、JBR<2453、株価 - チャート>、渋谷工<6340、株価 - チャート>、カーバイド<4064、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位。ゴールドマン・サックス証券が格上げした富士通<6702、株価 - チャート>、13年9月中間期単体が2ケタ増益の小松ウオール<7949、株価 - チャート>も買われた。
半面、王子HD<3861、株価 - チャート>、レンゴー<3941、株価 - チャート>などパルプ紙株、JX<5020、株価 - チャート>など石油株、NTT<9432、株価 - チャート>、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>など情報通信株の3業種が値下がりした。個別では、電算システム<3630、株価 - チャート>、アークス<9948、株価 - チャート>、日金銭<6418、株価 - チャート>、シャープ<6753、株価 - チャート>などが東証1部値下がり率上位となった。
なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。
個別では、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>、野村<8604>など金融関連株が堅調。 また、TDK<6762>や富士通<6702>など、ハイテク関連の一角が強い動き。その他、 上期業績を上方修正した関西電力<9503>をはじめ、電力株の上昇が目立っていた。一 方、一部外資系証券が目標株価を引き下げたシャープ<6753>が軟調。また、王子HD <3861>や日本紙<3863>などが売り優勢となった。
ウエハ用研磨材大手のフジミインコーポレーテッド(FUJIMI)<5384、株価 - チャート>が反発し、一時46円高の1368円まで買われている。16日引け後、13年9月中間期(4-9月)の連結業績予想を上方修正し、材料視された。
9月中間期予想で、売上高を130億円から140億円(前年同期比17.4%減)に引き上げ、営業利益は3億円から6億5000万円(同76.3%減)、純利益は2億円から5億円(同70.8%減)に減益幅が縮小する。売上高が当初予想を上回る見込みとなり、売上高増による利益額の増加に加え、コスト削減策も寄与した。
14年3月期予想については、半導体市場に先行き不透明感があることから、従来予想の売上高280億円(前期比13.6%減)、営業利益14億円(同60.0%減)、純利益9億円(同59.5%減)を据え置いている。
午後2時4分時点の株価は、前日比27円高の1349円。
<9419> ワイヤレスG 2900 +280強い動き。SMBC日興が投資判断「A」でカバレッジを開始したことが材料視されている。通信会社ブランドごとの囲い込み契約に縛られる国内通信市場において、同社のマルチキャリアサービスは一定の競争力があると指摘。価格体系見直しを考慮した販促抑制局面の一巡などから、足元13年12月期上期にスローダウンした純増トレンドは下期に回復へ向かうと予想している。
マツダ<7261、株価 - チャート>が反発し、一時17円高の459円まで買われている。17日付の株式新聞は、1面注目株で同社株を取り上げ、刺激材料となった。
同紙によると、14年3月期第2四半期(13年7-9月)の連結営業利益は会社計画の85億円を大きく上回る400億円程度まで伸ばし、第1四半期(4-6月)の365億円と合わせ4-9月累計で765億円(前年同期比6.66倍)超まで利益を伸ばす可能性が強いと指摘。下期は次期「Mazda3」をはじめ次世代モデルの投入効果への期待が大きく、14年3月期の営業利益は1800億円(前期比3.3倍、会社計画1200億円)まで膨らむ公算もあるとみている。
午後1時58分時点の株価は、前日比11円高の453円。
<4301> アミューズ 1901 +93買い優勢。SMBC日興では投資判断を「A」として、新規カバレッジを開始している。第1四半期の大幅減益決算発表後は株価が軟化しているが、会社計画は概ね達成が見込まれる中、予想PER7倍水準には割安感が強いと指摘している。第2四半期は大型コンサートツアーの収益計上などで前年同期比大幅増益見込み、業績を安定化させる収益の第二の柱としてファンクラブ収益が着実に拡大していることなども評価と。
<9948> アークス 1864 -79下落率トップ。一昨日に上半期の決算を発表、営業利益は63.8億円で前年同期比8.3%減益、従来予想の71億円を下回り減益となった。三菱UFJでは、計画未達懸念はあったものの、想定よりネガティブな印象と指摘。引き続き販売状況の悪化がグループ主要企業に広がっており、グループの集客力に陰りが出ている感は否めないと。
<3666> テクノスジャパ 2370 +137後場一段高で4ヶ月ぶりに2400円を回復してきている。ビッグデータ市場に参入する目的から「テクノス・データ・サイエンス・マーケティング」を10月17日に設立し営業を開始したことを材料視した買いが集中。13週線をサポートとして機能させ、26週線をクリアしてきており、リバウンド基調が強まりやすい形状に。
IHI<7013、株価 - チャート>が反発し、一時15円高の409円まで買われている。17日付の日本経済新聞は、同社の13年9月中間期(4-9月)の連結営業利益が前年同期比2割弱増えて170億円前後になったもようと報じた。従来の減益予想から一転して増益となる見込みとなり、材料視された。
同紙によると、売上高は前年同期(5649億円)並みを確保したもようで、世界的な航空輸送量の増加などを背景に、利益率の高い航空機エンジン部品が伸びたうえ、為替相場の円安も収益を押し上げたとしている。
午後1時時点の株価は11円高の405円。
<9201> JAL 5830 -40上値重い。SMBC日興では投資判断を「1」から「2」へ格下げしている。目標株価は7200円から6800円に下げ。今期業績は上方修正しているが、羽田空港国際線発着枠の不利な配分により、来期以降の国際線供給見通しは下振れ、人件費や燃油費の継続的増加なども加わり、来期営業利益は1650億円から1600億円に下方修正、減益基調が続くとみているようだ。一方、全日空の投資判断は「2」から「1」に格上げしている。
自動車オークション事業やシステム事業を手掛けるシステム・ロケーション(シスロケ)<2480、株価 - チャート>が、前日比150円ストップ高の1035円まで買われ、同値のカイ気配となっている。午後零時50分時点で、差し引き7万株超の買い物。16日引け後、13年9月中間期(4-9月)の連結業績予想を上方修正し、好感された。
中間期の業績予想で、売上高を4億8800万円から5億1100万円(前年同期比9.7%増)へ、営業利益を8900万円から1億1500万円(同26.4%増)へ、純利益を5700万円から7700万円(同83.3%増)に引き上げた。入札会出品台数が順調に推移したことなどにより、車両再販業務支援の売上が増加。持分法会社の収益も寄与した。
14年3月期予想は、売上高10億円(前期比8.1%増)、営業利益2億300万円(同23.4%増)、純利益1億2800万円(同56.6%増)を据え置いている。
自動車オークション事業やシステム事業を手掛けるシステム・ロケーション(シスロケ)<2480、株価 - チャート>が、前日比150円ストップ高の1035円まで買われ、同値のカイ気配となっている。午後零時50分時点で、差し引き7万株超の買い物。16日引け後、13年9月中間期(4-9月)の連結業績予想を上方修正し、好感された。
中間期の業績予想で、売上高を4億8800万円から5億1100万円(前年同期比9.7%増)へ、営業利益を8900万円から1億1500万円(同26.4%増)へ、純利益を5700万円から7700万円(同83.3%増)に引き上げた。入札会出品台数が順調に推移したことなどにより、車両再販業務支援の売上が増加。持分法会社の収益も寄与した。
14年3月期予想は、売上高10億円(前期比8.1%増)、営業利益2億300万円(同23.4%増)、純利益1億2800万円(同56.6%増)を据え置いている。
業種別では、ソニーFH<8729、株価 - チャート>、第一生命<8750、株価 - チャート>などの保険株、大日印<7912、株価 - チャート>、任天堂<7974、株価 - チャート>などのその他製品株、大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>などの証券株が東証業種別株価指数で値上がり率上位。三菱UFJ<8306、株価 - チャート>、三井住友<8316、株価 - チャート>などの銀行株、トヨタ<7203、株価 - チャート>、ホンダ<7267、株価 - チャート>などの自動車株も買われた。
個別では、13年9月中間期連結が一転増益見通しの鋳鉄管<5612、株価 - チャート>、自社株取得と消却が材料視されたCTC<4739、株価 - チャート>のほか、アジア投資<8518、株価 - チャート>、JBR<2453、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位。13年9月中間期連結が2期ぶり経常黒字の関西電力<9503、株価 - チャート>、13年9月中間期の連結純利益が過去最高の京急<9006、株価 - チャート>、ゴールドマン・サックス証券が格上げした富士通<6702、株価 - チャート>、13年9月中間期連結営業利益が一転増益と報じられたIHI<7013、株価 - チャート>、13年9月中間期の単体経常利益が過去最高と伝わった一休<2450、株価 - チャート>も買われた。
半面、王子HD<3861、株価 - チャート>、レンゴー<3941、株価 - チャート>などのパルプ紙株、国際帝石<1605、株価 - チャート>などの鉱業株、出光興産<5019、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>など石油株が軟調。個別では、アークス<9948、株価 - チャート>、シャープ<6753、株価 - チャート>、日亜鋼<5658、株価 - チャート>などが東証1部値下がり率上位となった。
なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。
京浜急行電鉄<9006、株価 - チャート>が上伸し、一時48円高の965円を付ける場面があった。午前11時3分時点で37円高の954円となっている。16日引け後、13年9月中間期(4-9月)の利益予想を上方修正し、好感された。
中間期業績見通しは、営業収益1600億円(前年同期比10.7%増)を据え置いたうえで、営業利益を前回予想の114億円から150億円(同46.2%増)に引き上げた。利益面では、交通事業の収益増加効果に加え、第3四半期(13年10-12月)以降への繰り延べなどによる営業費減少や、流通事業での営業費減少などが寄与する。
一休<2450、株価 - チャート>が急反発し、一時8100円高の15万7800円を付ける場面があった。午前11時2分時点で6400円高の15万6100円となっている。13年4-9月期(13年9月中間期)は、単体経常利益が前年同期比2割増え、10億円強になったもようだ、と17日付の日本経済新聞が伝え、材料視された。従来予想の9億9200万円(前年同期比16.5%増)を上回り、上期として過去最高を更新する。
記事によれば、夏休みの旅行需要拡大に伴い、ホテルや旅館の宿泊予約が増加し、手数料収入が伸びたという。売上高は同1割強増えて27億円強と、従来予想の26億3400万円(同9.4%増)を上回ったようだとしている。
<6777> SANTEC 345 +25大幅続伸。前場取引時間中に、上期の営業損益を3000万円の赤字から9500万円の黒字へ、最終損益を2500万円の赤字から1.5億円の黒字へとそれぞれ上方修正したことが好材料視されている。光部品製品、光測定器製品については計画通り受注を積み上げており、とくに中国における光測定器の売上高が伸びたことが背景のようだ。
<6801> 東光 344 +119月30日高値359円をピークに調整をみせたが、その後は緩やかなリバウンドをみせており、25日線レベルでの攻防に。村田製<6981>はTOBにより、東光の議決権の過半数の取得を目指すが、現在300円のTOB価格が引き上げられる可能性があるとレリゲア・キャピタル・マーケッツではみていると報じられている。
<2489> ADWAYS 2108 +78買い一巡後は伸び悩み、一時下げに転じる。昨日の売買代金は全市場でトップとなり賑わったものの、大引けにかけては急落となっていた。短期的な需給悪化が懸念されるほか、高値警戒感も意識される中で利益確定売りが優勢に。なお、現時点で25日線との乖離率は90%超に達しており、依然、短期的な過熱感が意識される格好にも。
<6889> オーデリック 3065 +55しっかり。4-9月期営業利益は前年同期比約6割増の15億円前後となり、4-9月期としては過去最高益を確保したようだと報じられたことが材料視されている。住宅着工の増加や省エネ志向の高まりを追い風に、LED照明器具の販売が伸びたと。従来予想であった18億円を下回る見込みであるものの、7月以降は株価の下落基調が続いており、いったんはアク抜け感が意識される格好に。
藤井産業<9906、株価 - チャート>が100円ストップ高の796円カイ気配となっている。午前10時6分時点で差し引き10万株超の買い物となっている。16日引け後、13年9月中間期(4-9月)の連結業績予想を上方修正し、刺激材料となった。
中間期業績見通しは、売上高が前回予想の275億円から301億円(前年同期比17.5%増)へ、営業利益が同5億円から10億円(同2.3倍)に上積みされた。電設資材部門において、産業用太陽光発電システムの販売や物件受注売上が好調に推移。施工部門では、大型工事案件の建築工事が寄与し、土木建設機械部門やメガソーラー発電部門の拡大も収益向上につながった。