69:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:22:12.99ID:+d+eQzmK0
すっかり安心した俺は、麻美と過ごす時間を純粋に楽しむことにした。
そして、夜
割愛。
21年間、なだめ続けた我が愚息の咆哮は、6時間にわたり5回も北海道の夜に響いたことだけ報告させていただきたいと思う。
76:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:26:12.46ID:+d+eQzmK0
そして、北海道旅行を堪能していた俺はすっかりご満悦。
ああなんて楽しき日々なのであろうか。こんなに楽しいことがこの世界にはまだあったのか。
だから皆ひっしこいてやれ夏休みだ!クリスマスだ!セックスだ!と色恋沙汰にせっせと精を出していたのか。あなすばらしきかな北海道
そして、その日はやってきた
77:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:27:14.08ID:+d+eQzmK0
北海道旅行4日目。
こたつの中で非童貞の俺とHカップだった麻美はピローロークにいそしんでいた。至福の一時である。
すると、麻美のまぶたが次第に閉じていきかわいらしい寝息をたてはじめた。
なんてかわいいのだろう。天使ではないかこの子は。
一皮むけ性欲を隠すことをやめた愚息がふたたび立ち上がってきて、目の前の天使に襲いかかるかどうかの押し問答をしていたためか、なかなか寝付けずにいた。
30分ほどたっただろうか、いよいよ寝付けなくなってきた俺は近くのコンビ二にお酒をかいにいくことにした。
部屋を出て、コンビニに向かうと「ジャンプ」が発売されていた。
一人の男としてジャンプを読まないなんてことが許されるはずはないと、ついつい立ち読みしてしまい、部屋に戻る頃には30分以上たっていた
78:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 20:30:30.97ID:+d+eQzmK0
部屋のドアをあけると、鳴き声が聞こえた
俺「‥‥え?」
中に入ると豆電球による薄暗いオレンジ色の光に照らされた部屋の中で、麻美が泣いていた。それも尋常ではない泣き方だった。
麻美「うわああああああああ」
鼻水をまき散らし、いくつもの涙の筋が麻美のほほを伝っていた
79:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 20:31:24.23ID:EcdVf5Y80
なに怖い
82:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 20:34:43.95ID:AyoGa0JA0
こえええええ
83:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:34:49.89ID:+d+eQzmK0
俺「ちょちょ、どうしたの!?」
麻美「さみじかったあああああああ!うあわあああああ」
寂しかった??
俺「え、だってそんな時間そとにいたっけ!?」
麻美「さみじがったのおおおおおおおおおおおおお」
エマージェンシーエマージェンシー!!!!!!!!!
あまりの緊急事態にパニくり頭真っ白になる俺
とりあえず麻美をなだめ、大丈夫だから!大丈夫だから!と何が大丈夫なのか分からぬ声援を1、2時間送り続け、とうとう麻美は泣き止んでくれた
89:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:43:10.93ID:+d+eQzmK0
そしてなんとか麻美を横にして落ち着かせ、寝かせようとした。
麻美「ぐすん、もう一人にしないでね」
俺「あ、ああ、大丈夫。ははは」
俺はひきつった笑みを浮かべていた。
麻美の笑顔が、天使のそれにはもう見えなくなっていたからだ。
再び寝息を立て始めた麻美。
そのころにはすっかり、二つの意味で目が覚めた。
そして1つの言葉が頭をよぎった
「メンヘラはやばいぞ」
これだ!!!!!!!!!!!!!!!
と、俺は先輩に慌ててラインで連絡をした
俺「ちょメンヘラやばいっす!!!!!!!!!!!」
先輩「wwwwwwww」
俺「やばいっす!ないてるっす!!!こえええええええ!!!!!」
先輩「落ち着けwwwとりあえず生きて帰ってこいよwwww」
俺「うす‥‥」
90:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 20:43:49.40ID:++qtAdcLi
もうなにメンヘラ怖すぎるわ。
93:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 20:45:16.20ID:GDlTdsaY0
メンヘラの匂いしかしない女だな
98:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:52:30.61ID:+d+eQzmK0
このとき俺は、「ああいい人生経験をつめたな」と、「面白い話しができたな」とポジティブに。ネガティブな言い方だと現実逃避に走っていた。
そこからまた寝付けなくなってしまった俺は、少しでも心を休めようとキッチンの換気扇でタバコを吸うことにした。
そして、キッチンでタバコをふかしはじめたころ
「ねえええ‥‥」
獣のうなり声かと思った
俺「‥‥ん?どした?」
麻美「ねえ‥‥これ、どういうことお‥‥」
見ると麻美が俺の携帯電話をかかげていた
そう、先輩に送ったラインが見られていたのだ
103:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 20:58:33.11ID:+d+eQzmK0
俺「あ、あ、ああ」
本当にやばいと思った時は、人間声がだせなくなるんだと学んだ
麻美「ねえええええ!!!!!!!」
麻美がものすごい勢いで向かってきた
麻美「ねえ!!!!これどういうこと!!!!ねえ!!!!私のことこんなふうに思ってたの!?ねえ!!!!」
まくしたててくる麻美
俺「お、おおお落ち着いて!落ち着いて!!!!おおおおお落ち着いいてええ!」
俺が一番落ち着いていなかった
106: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/11/23(土) 20:59:49.19ID:9ViDyOHki
>>1もたいがいだよ
メンヘル弱い同志でなかよくやれよ
118:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 21:09:35.92ID:+d+eQzmK0
>>106
7年の片思いが終わっておれも病んでたねんゆるして
108:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 21:01:49.35ID:+d+eQzmK0
麻美「ねえええ!私のこと好きいいいいい!?」
俺「好きだよ!!好きだって!落ち着いて!」
麻美「‥‥ねえ、本当に私のこと好き‥‥?」
俺「おちついた!?うん!好きだって!だから大丈夫だって!!」
麻美「本当に‥‥?‥‥本当の本当に私のこと好き‥‥ねええええ!!!!!!!!!?????????」
その手には包丁が握られていた
117:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 21:07:55.49ID:+d+eQzmK0
俺「うわああああああああああああああああああああああああああ」
麻美「ねえええええええええ!!!!!答えてよおおおおおおおおお!!!!!!!」
人間というものは頭が真っ白になったとき、真っ先に危険を排除しようとする生き物だった
俺はとっさに包丁をもった麻美の手をつかみ、抱き寄せて必死に叫んだ
俺「大丈夫だからあああああああああああああ!!!!!!!!!!!好きだからああああああああああああ!!!!!!!」
ドガっ
俺「ん?うわっ!!」
みると包丁が麻美の手からはなれ地面に突き刺さっていた
そして
麻美「‥‥ふふふふ、あははははははははあっはははははははは!!!!!」
麻美は笑っていた
麻美「冗談だって冗談!!!なに本気にしてんのよー!あっははははははh」
122:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 21:17:26.26ID:+d+eQzmK0
とっさのことについていけず放心する俺
俺「あ、ああ」
麻美「ふふふ、ほーら笑ってよ!!あっははは!!」
俺「‥‥あ、あはは、そうだよね冗談だよねええ!!よかった!はは!」
タバコを吸う手は震えていた
それから麻美には当たり障りのたい態度をとって、なんとか旅行を乗り切ることに専念した。
もうまともに麻美の顔をみることはできなかった。
そして、帰りの便
飛行機は別々だったため、麻美と分かれ飛行機にのりこみ、離陸を確認するとすぐアドレスを変えたり、麻美の連絡先をブロックした
あああああやっと解放された。家につくと安堵と疲労であっという間に眠りにおちた。
127:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 21:22:48.97ID:+d+eQzmK0
そして次の日、一眠りしすっかり今までの出来事が夢であったかのように思った俺はデブに報告をした
俺「こんなかんじだったよー旅行。もう最悪だったわwwww」
デブ「あーそいえば昨日麻美からお前の住所聞かれたよ」
俺「え!!??」
大誤算だった
俺「まさか教えてないよね!?」
デブ「ああ、お前からヤバいって聞いてたから教えてないよwwwあっはははは」
良かった‥‥21年間で一番ほっとした。大学に受かったよりもほっとした
こうして、俺の「メンヘラといく北海道旅行」は幕をとじたのである
131:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 21:27:36.77ID:+d+eQzmK0
それ以来麻美から連絡はない。
どうしているかもわからない。
この旅行で学んだことは、「メンヘラはやばい」ってことと、メンヘラとがちで付き合ったらメンヘラになるということだった
包丁を向けられた次の日、いつにも増して麻美は優しかった。いや、そう感じただけなんだと思う。
俺はそのとき、ホッとしたのだ。
多分それがやばい。雨とムチのような感覚でぐっと惹き付けられてしまう。
きっとそういうところにメンヘラがメンヘラを作る理由があるのではないかと思った。
このスレを見てくれた皆さんにはぜひとも気をつけていただきたい
「メンヘラはやばい」
130:名も無き被検体774号+:2013/11/23(土) 21:25:59.21ID:k4nTsWeQ0
メンヘラ被害というより自業自得じゃね?
普通、旅行中に彼女置いてジャンプ立ち読みしないだろ。
高校生のオレでも分かる。
1は中坊?
132:1 ◆16i1keR0oc :2013/11/23(土) 21:29:06.72ID:+d+eQzmK0
>>130
大学生です。ちょっとぐらいならいいかなと思ったんです。寝てたし。
ということでこれにて俺の体験レポートは終わりです。
質問あったら答えます。