すずが「死刑」になったあと、ひとりすずとの結婚式を挙げる咲朗。

肉を食べれば永遠の命が得られるという人魚。その肉を食べて不老不死となってしまった湧太と真魚の2人の旅を物語の主軸とし、“永遠に生き続けることの苦悩”“不老不死を求める人間の愚かさ”“命の意味”などがメインテーマとなっている。

かなり攻撃的かつシリアスな作品。この作品での人魚は日本古来の伝説に登場する醜悪な化け物として扱われている。

人魚の肉を喰らったものは、不老不死の体を得るという－。

500年前、おもしろ半分で食べた謎の肉が本物の人魚の肉であったために、死なない体になった湧太。年を取らないがゆえに一処に長く留まることができず、日本中をさすらう。

　旅の途中、真魚という道連れを得ても、二人に安住の地はない。そして、死に見放された者たちが巻き起こす残酷な事件の数々に、否が応でも巻き込まれていく。

真魚と出会った村の女は、真魚以外すべて同じ顔をしていた。
よそ者を許さない村に隠された秘密とは…？

女の中に渦巻く、黒い感情…。
年をとらない、死なない、だからこそ味わう苦しみがある。